北野武監督『アウトレイジ 最終章』公開までにあなたが知っておくべき7つのこと

北野武監督の映画『アウトレイジ 最終章』が10月7日(土)より公開される。

『アウトレイジ』といえば、数ある北野映画の中でも唯一のシリーズ作品で、2010年に1作目、2012年には2作目の『アウトレイジ ビヨンド』が公開された。2015年に公開されたアクションコメディ『龍三と七人の子分たち』を挟んで、2017年、いよいよ『アウトレイジ 最終章』が公開される。


上記作品全て公開初日に劇場に足を運んでいた身としては『最終章』公開のニュースには驚喜した。というのも、『ビヨンド』が公開された際のキャッチコピーが「全員悪人 完結。」だったからだ。しかし『ビヨンド』の終わり方に「このままでは収束しない感」がじんわり漂っていたこともあり、ファンは期待をもって続編を待ち望んでいたことだろう。

『アウトレイジ』では、関東最大の暴力団「山王会」配下の下剋上サバイバルが繰り広げられ、『ビヨンド』では関東の「山王会」VS関西の「花菱会」の抗争が展開された。そして今回は、過去の抗争の果てに日本の組織から距離を置く、元「大友組」組長・大友(ビートたけし)を匿っている国際的フィクサー「張グループ」と「花菱会」が些細な揉めごとをきっかけに、緊張関係に陥るところから始まる。と、同時に「花菱会」内部の権力争いも巻き起こり、裏切り・駆け引き・騙し合いと混迷を極める中「全員暴走」状態で物語は終結へと向かっていく――。

ここではシリーズ集大成である『最終章』を楽しむため、絶対押さえておくべき7つのキーワードを紹介したい。

①日韓に巨大な影響力を持つフィクサー「張グループ」
『ビヨンド』で獄中から出所し、行き場所のない大友を迎えにきたのがこの「張グループ」。グループの会長・張(金田時男)は戦後の闇市を10代で仕切ったという伝説の男で、大友も台東区上野の出身であることから付き合いがある。ちなみに、寡黙でアンニュイな表情を見せる張会長演じる金田氏の本職は実業家で俳優ではないが、北野監督が個人的に金田氏の存在感に惹かれて起用に至ったという。

②「花菱会」の花田役・ピエール瀧(電気グルーヴ)
関西の雄である暴力団「花菱会」の幹部・花田役として北野組初参戦となるピエール瀧。張会長の元で、韓国に身を置く大友と韓国出張中の花田がトラブルを起こすところからストーリーが動いていくという、かなり大きい役どころだ。予告やティザービジュアルでは暴力団役なのになぜかマウスピース付の首輪をしているビジュアルが公開されていたが、その理由はいかに……?

③大友の兄弟分・木村
大友は「昔気質のヤクザ」で義理堅いところがあり、1作目で木村(中野英雄)に獄中で刺されたが、前作『ビヨンド』では木村と兄弟分の盃を交わしていた。木村は、自分たちをゴミクズのように追い払った「山王会」への復讐を果たしたが、腹黒いマル暴刑事・片岡(小日向文世)の暗躍で「山王会」元会長の側近に射殺されてしまったところで『ビヨンド』は終幕。

④大友の手下・市川
韓国に身を置く大友の手下・市川演じる大森南朋は『アウトレイジ』シリーズ初登場。北野映画では『Dolls [ドールズ]』、『アキレスと亀』に続く出演となる。今回は念願叶ってのバイオレンス作品への参加とのことで、キャスト発表の際には「もうこんな幸せな事はありません」とコメントしていた。

⑤サラリーマン風の「花菱会」新会長・野村
「悪人顔」のキャストの中、髪型を七三に分け、メガネをかけた一見サラリーマン風の風貌の「花菱会」新会長・野村役は北野組常連の大杉漣が務める。大杉漣の北野組初参加作品『ソナチネ』(1993年)では同じ組員役を演じていたが、今回は対立する役どころとなる。

⑥「全員悪人」の中で唯一の常識人? マル暴・繁田刑事
『ビヨンド』までは警視庁組織犯罪対策部の刑事・片岡がマル暴として組に出入りし、暴力団と直々に接触していたが、片岡は『ビヨンド』のラストシーンで大友に射殺されたため、今作からは部下の繁田(松重豊)がその仕事を引き継いでいる。元々、刑事でいながらも裏でこそこそと暴力団に肩入れしたり、組同士の抗争を複雑化させる上司・片岡のやり方に対し、繁田は苦言を呈することもあった。

⑦関西弁でまくしたてる「シリーズ最凶の強面」コンビ
『ビヨンド』で初登場した「花菱会」の若頭・西野(西田敏行)、幹部・中田(塩見三省)は眉間にしわを寄せ、関西弁でとにかく怒鳴りまくる。大友と木村が初めて「花菱会」に訪れたシーンでは、この「強面」コンビVS大友によるなかなかやまない怒号が続き、その迫力は思わず笑ってしまうほど、どちらも板についたものだった。今作にも前作に引き続き、物語の中心人物として登場する。

【おまけ】銃だけじゃない、とんでもない「始末」の仕方
『アウトレイジ』では「歯医者で治療器具を使用して襲撃」、『ビヨンド』では「バッティングセンターでイスに括り付け、剛速球を顔面に受けさせる」など、「よくこんなの思いついたな」というような拷問シーンも見どころ(?)のひとつだったが、『最終章』では一体どんなとんでもない「始末」の手段が繰り出すのだろうか。(渡邉満理奈)
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