毎年恒例となっているこの夏のイベントも今年で6回目。なお、VAMPSの沖縄公演は今回が初となる。
初日、開演時刻の17時30分を少し過ぎて唐突にサイレンが鳴り響き、メンバー登場かと思いきや、乱入してきたのは悪漢に扮したアクターたち。すると客席後方にそびえる塔にVAMPSのふたりが現われた。ステージとの間に張られたワイヤーロープを滑車で伝い、ふたり並んでオーディエンスの頭上をゆっくりと滑空しながら、手にしたハンドガンで悪漢を撃退するという演出でオープニングを飾った。
ふたりがステージにたどり着くと同時に1曲目“THE JOLLY ROGER”の演奏がスタート。「沖縄!“BEAST PARTY”へようこそ! 全力で夏を楽しもうぜ!」とHYDEがそう呼びかけるのを合図に“AHEAD”、“ANGEL TRIP”が披露され、続く“TROUBLE”では「みんな、暑いでしょ?」とHYDE手ずから客席にウォーターガンで水を撒き散らした。
「めんそーれ!(沖縄の方言で“いらっしゃい”“ようこそ”の意)よく来たね。きっと、みんなも心配してたと思うけど、僕も毎日天気予報を見てて。でも僕らが来たら(台風は)どこかに行きました。こういうときは調子に乗らないで感謝しないとね。やっつけたぜ、とか言わない!」そんなMCのあとは“ZERO”、“COSMOS”をプレイ。また、この第1部にあたる前半戦のラストにはK.A.Zとサポートメンバー3人によるインストセッションも披露された。
中盤、第2部のアコースティックコーナーでは浴衣に着替えたHYDEがひとり、夏川りみの“涙そうそう”をアコースティックギターの弾き語りで歌い上げたのを始めに、メンバー全員参加のMCなども挟みつつ、“MISSION”、“MY FIRST LAST”を披露。コーナーの最後は「せっかくなので沖縄らしい曲をもう1曲」とプロの三線奏者を招いてTHE BOOMのカバー“島唄”を演奏した。
楽器・機材の転換中には沖縄の伝統芸能、エイサーの地元有志チームが登場してダイナミックな舞踏で会場を盛り上げ、突入した後半戦、第3部は今年4月にリリースしたニューアルバム『UNDERWORLD』からの楽曲を軸にプレイ。海賊風のワイルドな出で立ちで現われたHYDEが「夜がきた! 夜はVAMPSに任せろ! 燃え尽きようぜ。本能ぬままんかい!」と煽り、アルバム表題曲“UNDERWORLD”、“RISE OR DIE feat. Richard Z.Kruspe of Emigrate”、“BLEED FOR ME”を披露し、“REVOLUTION II”ではフラッグを肩に担いで再びHYDEが空中を往復した。
「今回中止になるかと思ったでしょ? だから俺も出発する当日まで何も荷造りしてなかった。(笑)でも見事に逸れたね。みんながすごく楽しみにしてるパーティーだからホントよかった。今回はエイサーがあったり三線が聴けたり、旅行気分を味わえる『BEAST PARTY』になって、これでまたいい夏が過ごせるんじゃないかな」と、この日を振り返ってしみじみとK.A.Zが口にし、沖縄の夜空に数百発の打ち上げ花火が打ち上げられ初日は終幕した。
セットリスト
8月5日(土)
1. THE JOLLY ROGER
2. AHEAD
3. ANGEL TRIP
4. TROUBLE
5. ZERO
6. COSMOS
7. GLAMOROUS SKY
8. HELLO
9. 涙そうそう
10. MISSION
11. MY FIRST LAST
12. 島唄
13. UNDERWORLD
14. CALLING
15. RISE OR DIE
16. BLEED FOR ME
17. IN THIS HELL
18. DEVIL SIDE
19. REVOLUTION Ⅱ
20. MEMORIES
21. B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)
22. SEX BLOOD ROCK N’ ROLL
8月6日(日)
1. THE JOLLY ROGER
2. AHEAD
3. ANGEL TRIP
4. TROUBLE
5. ZERO
6. SEASON'S CALL
7. GLAMOROUS SKY
8. HELLO
9. 涙そうそう
10. MISSION
11. EVERGREEN
12. 島唄
13. UNDERWORLD
14. CALLING
15. RISE OR DIE
16. BLEED FOR ME
17. IN THIS HELL
18. DEVIL SIDE
19. REVOLUTION Ⅱ
20. MEMORIES
21. B.Y.O.B. (BRING YOUR OWN BLOOD)
22. SEX BLOOD ROCK N' ROLL