ジョニー・キャッシュの娘と息子5人、父ジョニーのTシャツを着ていた白人至上主義者を批判

ジョニー・キャッシュの娘と息子5人、父ジョニーのTシャツを着ていた白人至上主義者を批判

8月11日に米ヴァージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義と反対派との衝突事件で、白人至上主義側の参加者のひとりがジョニー・キャッシュのTシャツを着ていたことが報道されたことに対し、ジョニー・キャッシュの遺族は不快感を表明。ジョニーの名前が白人至上主義者らと関連づけられることに気分が悪くなったと語っている。

今回表明を行ったのはジョニーの5人の子供たち全員だ。ジョニー・キャッシュの娘と息子であるロザンヌ、キャシー、タラ、シンディ、ジョン・カーターの5人が連名で、ミュージシャンとして活動しているロザンヌのFacebookで自分たちの立場を明らかにした。



5人は「シャーロッツビルに土足で踏み込んできた白人至上主義者たちとネオナチ勢はわたしたちの社会の毒で、第二次世界大戦でナチスと戦うために軍服を着ることになったアメリカの英雄全員に対する冒瀆です」と糾弾し、さらにキャッシュ家でも親戚の内数人が第二次世界大戦に従軍したことを明らかにしている。

さらに父ジョニーの心臓の鼓動は「愛と社会正義のリズムを鳴らしていた」と極右勢力の体質とは相容れなかったことを説明し、生前にはさまざまな人権団体からも表彰されていたことを指摘。父は「貧しく、苦しみ、権利も剥奪されたような人たちの声となり、服役囚の権利なども主張するような人だった」と綴っている。

そして姉弟たちはジョニーが「自分のイメージや名前が迫害と憎悪のための思想や運動のために使われたと知ったら恐れおののいてたはずだ」としていて、「わたしたちの父は、人として、アイコンとして、象徴として、あなたたち(白人至上主義者)とは違います。ジョニー・キャッシュという名前を、破壊的で憎悪に溢れたイデオロギーと近づけないようにしていただくことを要求します」と白人至上主義者らを批判している。

なお、先日スポティファイでは「白人至上主義的」とされるバンド27組の音源を削除し、「人種、宗教、性差などに対する憎しみや暴力を煽る作品は弊社では受け付けないことにした」との声明を発表している。

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