10月27日の日本公開(全米公開は10月6日)を控える『ブレードランナー2049』より、2049年の13年前、2036年の出来事を描いたショート・フィルムが公開された。
今回公開されたのは3本立てになるというショート・フィルムの第1弾で、「2036: Nexus Dawn」とのタイトルが付けられている。映像の冒頭でのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督本人の語りによると、今回監督を務めたのはドゥニ監督ではなくリドリー・スコットの息子、ルーク・スコットだという。
第1弾「2036: Nexus Dawn」では、ジャレッド・レト演じるネアンデル・ウォレス博士が、本来製造が禁止されているレプリカントを紹介するシーンが描かれている。
「君は法律を犯していることになるんだぞ」というベネディクト・ウォン(役名不明)の発言をよそに、ウォレスは「私のレプリカントは、生きるも死ぬも、持ち主の希望のままに従う。反発することも、逃亡することもない。持ち主に完全に従うのだ」と説明、そして実際に、ウォレスの隣に立つレプリカントはウォレスの命令のまま自ら命を絶つ。
なお、『ブレードランナー2049』の公式サイトでは現在2018年以降の年表が公開されており、2036年の欄には「(レプリカント製造)禁止法が撤廃に。ウォレスがレプリカントの“完成形”、『The Nexus 9』を再び市場に導入する」と記載されている。
オリジナル版『ブレードランナー』では、反乱を起こしたレプリカントを始末するための存在としての「ブレードランナー」が描かれていた。今回のショート・フィルムで明らかになった「反発することも、逃亡することもない」レプリカントの登場によって、どのようなドラマが生まれることになるのだろうか。
『ブレードランナー2049』からは、現在2本のトレイラーも公開されている。