デュラン・デュランの9年ぶりの来日、武道館公演としては実に14 年ぶりになるという。
オープニングアクト(と、果たして呼んでいいのかこのレジェンドを!)のナイル・ロジャースが贅沢すぎるディスコヒッツ&80sヒッツ+αでアゲにアゲきったところで登場したデュラン・デュラン。
最新作『ペイパー・ゴッズ』を引っさげてのツアーである今回、『ペイパー・ゴッズ』のナンバーと旧曲が入り混じるオールタイム・ベストなセットとなったが、印象的だったのが新曲が旧曲をモダナイズする媒介の役割を果たしていたこと。
『ペイパー・ゴッズ』はデュラン・デュランが30年前からピコピコのエレ・ポップ、ニューウェイヴ・ポップと共に、非常に今日的なエレクトロ・ファンク、R&Bポップもやっていたバンドであることを証明したアルバムだったわけだけど、新旧ミックスのパフォーマンスによってまさに彼らが「正しかった」ことが次々と明らかになっていく展開に、リアルタイム世代としては感無量だった。
そしてあの曲やあの曲ではもちろんナイル・ロジャースが登場!これは武道館だけのスペシャル演出ということだろう。
それにしてもサイモンもジョンもニックもロジャーもみんな若々しい!この人たちはいい意味で「熟さない」と言うか、ポップの担い手である自覚、その表層に至るまで常にプライドを持ち続けている。詳しいレポは明日!(粉川しの)