同映画はお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の初純文学作品にして、「第153回芥川賞」受賞作『火花』が板尾創路の手によって映画化されるもので、漫才の世界に身を投じるも、結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永を菅田将暉、強い信念を持ち徳永の師匠となる先輩芸人・神谷を桐谷健太が演じる。
今回の発表で、菅田将暉と桐谷健太のふたりが歌う“浅草キッド”が映画の主題歌に決定した。これは、いつか売れる日を夢見てもがく若手芸人の気持ちを綴ったビートたけしの楽曲“浅草キッド”で映画のラストを飾りたいという板尾創路監督たっての希望にて実現したという。
さらに、ふたりが歌う主題歌“浅草キッド”が流れる最新の予告編も公開された。
【徳永役:菅田将暉コメント】
桐谷さんと二人で歌えることに加えて、楽曲も「浅草キッド」ということでなんて贅沢なんだと思うとともにすごくワクワクしました。撮影が終わってしばらく経ちましたけど、二人で向かい合ってのレコーディングで、その時の情熱や、徳永と神谷の関係性を思い出して熱い気持ちになれました。歌詞の中にある「いつか売れると信じてた…」という箇所は、芸人さんはもちろん、我々にも通じる部分があるフレーズだと思います。エンドロールで流れる僕らの主題歌を楽しみにしていただければと思います。
【神谷役:桐谷健太コメント】
ビートたけしさんの名曲を歌うと聞いて本当に嬉しかったです。関西人の二人が、東京の芸人さんの歌を歌うというのも感慨深いです。二人同時のレコーディングでは最後に気持ちが本当に乗ってきて、向かい側で歌う将暉もいい感じの顔になっていくのをずっと見ていました(笑)ビートたけしさんが作られた曲なので自分の持っているものを全部出しきって飛び込んでいきました。一緒に歌っているとどんどん流れができていく感じなので、一曲通して楽しんでいただきたいです。
【板尾創路監督コメント】
二年前に火花を監督する事が決まった時から頭の中に「浅草キッド」が既にあって、この曲有りきで脚本を作りました。各方面、関係者の皆様の御理解と御協力で何とか成立しました。
この楽曲をエンドに使う事で、東西の芸人の世界が繋がり、より大きなテーマを持った作品になりました。エンドロールが終り、劇場客席の照明が明るくなる2時間1分まで演出できたと確信しております。
●映画情報
『火花』
11月23日(木・祝)全国東宝系ロードショー
原作:又吉直樹著『火花』(文春文庫 刊)
監督:板尾創路(『板尾創路の脱獄王』、『月光ノ仮面』)
脚本:板尾創路、豊田利晃(『青い春』、『クローズEXPLODE』)
出演:菅田将暉、桐谷健太、木村文乃、川谷修士、三浦誠己、加藤 諒、高橋 努、日野陽仁、山崎樹範