欅坂46、新曲“風に吹かれても”MVで平手友梨奈が見せる笑顔はこれまでの物語の続きである

欅坂46、新曲“風に吹かれても”MVで平手友梨奈が見せる笑顔はこれまでの物語の続きである
欅坂46が10月25日(水)にリリースする5thシングル曲“風に吹かれても”のMVを公開した。


先日、「メチャカリ」新CMですでに同MVの一部が公開されており、黒いスーツ姿のメンバーと、髪をばっさり切ってショートヘアになった平手友梨奈の姿が話題になっていたが、今回フル解禁されたことでようやく全貌が明らかになった。

“サイマジョ”前夜が描かれた“月曜日の朝、スカートを切られた”のMVから、またガラッとイメージチェンジしたことに驚かされたし、欅坂46の魅力はまだまだ幅があることを確信して、思わず嬉しくなってしまったのは私だけではないだろう。スーツ姿のメンバーも、今までのシングル表題曲の中では1番と言っていいほどのアッパーチューンであることもそうだが、なによりメンバーが笑顔なのが最も印象的だ。

欅坂46というグループ自体、「笑わないアイドル」と言われることがあったり、とくにセンターの平手といえば、あの鋭い目つきのイメージが目立っていたわけだが、今作ではその平手こそが、弾けるような笑顔を見せているのだ。それもただアイドルらしくハシャイでいるわけではなく、全身を思いっきり使って全力でダンスをし、それが楽しくて仕方がないと言った具合に笑う。“月曜日の朝、スカートを切られた”、“サイレントマジョリティー”で世の中に疑問を投げかけ、“世界には愛しかない”、“二人セゾン”で愛を識り、“不協和音”、“エキセントリック”で力強い意志を提示した。そんなストーリーを経て、辿りついた“風に吹かれても”という開放的な楽曲だからこそ、何かを断ち切るように髪をバッサリ切った平手の笑顔が特段に映えるし、その表情には自信も漲っている。

そして、それを中心にメンバーが魅せるキレキレなダンス、スーツ姿のスマートな佇まいはどこか1980年のアメリカ映画『ブルース・ブラザース』を思い出させるところがある。しかし古く見えるわけでもなく、ファッショナブルに感じるのは、欅坂46というグループが今の世の中をポップスに反映させ、それを全身で表現する少女たちだからこそだ。欅坂46の本領発揮はきっと、まだまだこれからだ。(渡邉満理奈)
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