7月から繰り広げられてきたツアーの終盤。アルバム2枚分の曲が揃って2時間みっちり、汗が滴りまくるロックショウだ。新作『Dim The Lights』はレコード作品としての聴き応えも素晴らしかったが、収録曲はツアーで鍛え込まれて「この4人は本当にすげえ」と阿呆のように思い知らされるための基盤を作り上げていた。
ポップで熱くて前のめり感もあるのに、料理の仕込みからしてレベルが違う感じ。生の熱狂なのに、ビットレートが上がっている感じ。新作は間違いなくMONOEYESのライブをレベルアップさせていた。
ロックを高度なものにしようとすると、しかめっ面で頭の中をグルグル回すものになりがちだが、MONOEYESは違う。笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねながら、雄叫びを上げながら、ミットを正面に構えていれば誰にでもキャッチできるロックの豪速球を、もの凄い精度で放り込んでくるのである。
それもこれも、「ライブハウスを特別な場所にする」という、MONOEYESの使命感さえ帯びた姿勢によるものだった。本編ラスト3曲の、誰一人として逃さずに完璧な熱狂を作り上げるさまには、笑顔のまま肌が粟立つ。同じコーストで、何度も観てるはずなのに。
後日あらためて、ネタバレ控えめでレポートします。ツアーは残すところ、いわきと那覇の2本!(小池宏和)
【速報】MONOEYES、スタジオコースト2日目を人生の打ち上げと化す
2017.10.12 11:10