ONE OK ROCK・Taka、故チェスター・ベニントンへ捧ぐ追悼コンサートで“Somewhere I Belong”を熱唱

ONE OK ROCK・Taka、故チェスター・ベニントンへ捧ぐ追悼コンサートで“Somewhere I Belong”を熱唱
本来であれば、10月も終わりを迎えようとするこの時期は、来るべきリンキン・パークの来日に向けて誰もが胸焦がしていたはずだった。しかし、7月のチェスター・ベニントンの急逝を受けて、ツアー日程および来日公演の中止が相次いで発表された。

そんな中、米・ロサンゼルス現地時間10月27日、「Linkin Park & Friends Celebrate Life in Honor of Chester Bennington」と題して開催されたチェスターの追悼コンサート。YouTubeのライブ配信で世界中にリアルタイムで中継されたこのステージは、チェスターというアーティストがリンキン・パークというバンドの表現を通して、どれだけ多くのものを僕らに与え、どれだけ熱く支持され愛されていたか――という事実を、数々のアーティストとの共演を通して改めて提示するものだった。


チェスター追悼コンサートのセットリストは以下の通り。

1.Robot Boy 〜 The Messenger 〜 Iridescent
2.Roads Untraveled
3.Numb[トラックのみ / オーディエンス合唱]
4.Shadow Of The Day 〜 With Or Without You(U2)[w/ Ryan Key(Yellowcard)]
5.Leave Out All The Rest[w/ Gavin Rossdale(BUSH)]
6.Somewhere I Belong[w/ Taka(ONE OK ROCK)]
7.Castle Of Glass[w/ Adrian Young, Tom Dumont, Tony Kanal(No Doubt)& Alanis Morissette
8.Rest[Alanis Morissette]
9.Nobody Can Save Me[w/ Steven McKellar(Civil Twilight)& Jon Green]
10.Battle Symphony[w/ Jon Green]
11.Sharp Edges[w/ Ilsey Juber]
12.Talking To Myself[w/ Ilsey Juber]
13.Heavy[w/ Julia Michaels & Kiiara]
14.One More Light
15.Looking For An Answer[Mike Shinoda / 未発表曲]
16.Waiting For The End[w/ Jamie Seriota & Steven McKellar]
17.Crawling[Oliver Sykes(Bring Me The Horizon)& Zedd
18.Papercut[w/ Machine Gun Kelly]
19.One Step Closer[w/ Ryan Shuck, Amir Derakh(Dead By Sunrise)& Jonathan Davis(KORN)]
20.A Place For My Head[w/ Jeremy McKinnon(A Day To Remember)]
21.Rebellion[w/ Frank Zummo(Sum 41)& Daron Vartan Malakian(System Of A Down)]
22.The Catalyst[w/ Deryck Whibley & Frank Zummo(Sum 41)]
23.I Miss You[Blink-182
24.What I've Done[w/ Blink-182]
25.In The End[オーディエンス合唱]
(Encore)
26.Iridescent
27.New Divide
28.A Light That Never Comes[w/ Steve Aoki, Bebe Rexha]
29.Burn It Down[w/ M.Shadows(Avenged Sevenfold)]
30.Faint[w/ M.Shadows & Synyster Gates(Avenged Sevenfold)]
31.Bleed It Out[w/ Guests]

マイク・シノダ、ブラッド・デルソン、フェニックス、ジョー・ハーン、ロブ・ボードンのメンバー5人がゲストを迎える形で行われたこの日のアクト。冒頭の5人での演奏に続けて、“Numb”のトラックに合わせて会場のオーディエンスが高らかな大合唱を突き上げた後、“Shadow Of The Day”でイエローカードのライアンが登場、曲中にU2“With Or Without You”のコーラスを盛り込んでみせたところから、ゲストミュージシャンが次々にオンステージ、リンキンの楽曲を夜空に響かせていく。


日本のアーティストとして唯一この日のステージに登場したのは、リンキン・パークの北米ツアー(7月)と11月の来日公演で共演するはずだったONE OK ROCK・Taka。シノダのコールを受けて舞台に躍り出たTakaが歌い上げたのは、2ndアルバム『メテオラ』の代表曲“Somewhere I Belong”だった。シノダ&デルソンのWギターが織り成すヘビーなアンサンブルの中、シリアスな切迫感に満ちたメロディを渾身のスクリームを交えながら熱唱するTakaの姿に、満場の観客の拍手喝采が降り注いでいた。

ノー・ダウト&アラニス・モリセットを迎えての“Castle Of Glass”。EDM界の世界的DJ/プロデューサー=ゼッドがドラマー(!)としてオリヴァー・サイクス(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)の歌を支えた“Crawling”。“Rebellion”でフィーチャーされていたシステム・オブ・ア・ダウンのダロン本人がサム41・フランクとともに姿を見せたかと思えば、続く“The Catalyst”ではサム41からデリックも登場。ブリンク182“I Miss You”からブリンク&リンキン合体編成で“What I've Done”へ……といった具合に、一瞬たりとも見逃せない奇跡のコラボレーションが目まぐるしく展開されていく。


ライブ中にはメタリカポール・マッカートニーサーティー・セカンズ・トゥ・マーズデペッシュ・モードといった錚々たる顔ぶれがビデオメッセージ越しにチェスターへの言葉を語りかけ、観客をさらに熱く沸き返らせていた。
マイク・シノダはこの日集まったアーティストたちに惜しみない感謝を捧げ、“In The End”では「Special guest... you guys!!」とオーディエンスを讃えて会場一面のシンガロングを呼び起こしてみせた。続いて登場したチェスターの妻タリンダ・ベニントンは、リンキン・パークの5人を「my brother」と呼んでいた。
すべてがチェスターという人物とその短すぎる人生への想いで貫かれ、この上なく濃密な慈愛と音楽の神秘性を感じさせる、最高のセレモニーだった。

そして、時折ビジョンに映し出される在りし日のチェスターの映像。バックステージでの屈託のない笑顔。ステージでの張り詰めた絶唱。6人でのラストライブとなった7月6日・英バーミンガムの舞台で、微塵の迷いもない表情で愛と連帯を訴えかける姿……それらひとつひとつが会場を強烈な寂寞感で満たしていく。“New Divide”ではチェスターのステージ映像&歌とリンクする形で5人が演奏、あたかも今ここでチェスターが歌っているかのような6人の一体感に、抑え難く胸が揺さぶられた。


終盤にはスティーヴ・アオキやアヴェンジド・セヴンフォールドも登場、ゲスト総出状態の“Bleed It Out”まで、実にトータル約3時間に及んだこの日の追悼コンサート。本編中盤、チェスターが亡くなった後に作った、とシノダがピアノ弾き語りで披露していた曲のタイトルは“Looking For An Answer”だった。チェスターを失った後の「答え」を誰も見出せないまま、それでもその音楽と精神を抱きしめて我々は「今」を歩んでいく――熱演の余韻の奥底からそんな意志が沸き上がってくる、至上の一夜だった。(高橋智樹)

Linkin Park - Looking For An Answer

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