現地時間10月27日にチェスター・ベニントンの追悼コンサートを開催したばかりのリンキン・パークだが、マイク・シノダが「Kerrang!」チェスター追悼号のインタビューに答え、20年近く活動を共にしたチェスターについて語っている。
チェスターの柔軟かつ積極的な態度に影響を受けたというマイクは、以下のように語っている。
チェスターからは、自発的であることについて学ばせてもらったんだ。例えば映像だったり歌だったり、クリエイティブなことだったり、そういう自分の芸術性に関わることに対して、僕はとてもオープンなんだよね。普段の生活に対してはそこまででもないんだけど。
チェスターはいつでもどこでも、オープンな人間だった。いつでも「よしやろう! なんでそんなに時間がかかってるんだい? 早く取り掛かって、ショーをやろうよ。サントラも作ろうよ。この会社に出資しようよ」って感じでね。
何をやっているにしろ、彼は誰よりも決断するのが早かった。とても熱い人だったんだよ。この数ヶ月の間、僕たち5人のうち誰かがもっと成長しなきゃね、なんて冗談を言ったりしてたんだ。僕たちの中の誰かか、もしくは僕たち全員がもっと成長して、チェスターの分まで頑張れるように自発的な人間にならなきゃってね。
さらに、マイクはチェスターが遺した遺産について尋ねられた際、フロントマンとしてのチェスターを以下のように語っている。
フロントマンとしてのチェスターには、熱意と誠実さと共に、不思議で独特な慎み深さが同居していた。それは彼が腰の低い人間だったってことじゃないんだ。
彼はもっと極端な道に行ってしまってもおかしくない人だったのに、常に僕たちバンドとファンへの敬意を忘れずにいてくれた。そのあたりは少し複雑だったね。
インタビューではこの他にも、ツアー先でいつもプレイしていたというポーカーで、チェスターがギリギリまでメンバーを騙し続けて最終的には毎回大勝ちしていたという微笑ましいエピソードも語られたようだ。
Linkin Park - One More Light
なお、リンキン・パークのFacebookでは「Linkin Park & Friends Celebrate Life in Honor of Chester Bennington」の様子を捉えた写真が多数公開されている。
「Linkin Park & Friends Celebrate Life in Honor of Chester Bennington」Facebookアルバム