ロック界のパイオニア的アーティスト＝アイク・ターナーが、12月12日にカリフォルニア州サンディエゴ近郊の自宅で亡くなった。享年76歳。死因は現在のところ明らかになっていない。

1940年代後半にバンド＝キングス・オブ・リズムを結成。その後セントルイスに移り、スカウトマンとして、ハウリン・ウルフやエルモア・ジェームスなどを発掘した。ロック創生期の名曲として知られる“ロケット88”を1951年に発表。ティナ・ターナーとコンビを組み、1960年から1970年代にかけて数々のヒット曲を生みだした。

1991年にロックの殿堂入りをしているが、そうした名声と実績とは裏腹に、コカイン所持で逮捕されたり、ティナ・ターナーと夫婦関係にあった頃の家庭内暴力問題など、不祥事でもメディアをにぎわせる存在でもあった。しかし近年は活発化してきた音楽活動により再評価の機運が高まり、あのゴリラズとも共演を果たしている。また、2007年２月に行われた第49回グラミー賞では、『Risin’With The Blues』で最優秀トラディショナル･ブルース・アルバム賞を獲得している。