エレファントカシマシのデビュー30周年を記念して開催された全国47都道府県ホールツアーが、ついに47都市目の富山にて千秋楽を迎えた。
ライブは“歴史”からスタート。「30周年ツアーの最後を飾るのに相応しいホールにやってきたぜ。たくさん集まってくれてありがとう!」という宮本浩次(Vo)のMCから、「俺たちのデビューソングで、お金の歌です」(“デーデ”)と、このツアーでは、恒例となった1曲1曲当時のエピソードや、楽曲の解説をしながらライブは展開されていく。
デビューから在籍していたレコード会社の契約が切れ、バンドが無所属で活動していた時代にできた曲“悲しみの果て”では、思わず感極まって歌えなくなる一幕も。直後に「プロなのに、ごめん。歌えるかな?」と“今宵の月のように”を披露した。その後は涙を見せることなく、“風に吹かれて”、“桜の花、舞い上がる道を”、カバー曲“翳りゆく部屋”など、オールタイムベストアルバム『THE FIGHTING MAN』に収録されている楽曲を次々と披露。
「デビュー30周年で今、51歳ですが61歳になっても71歳になってもやり続けます!」と宣言し、「べらべらしゃべってすみません。今日が最後なんで許してください」と語りつつ「行くぜエビバディ!準備はいいか?」の声とともに、“俺たちの明日”を歌唱。「暑苦しいけど聞いて下さい。30周年で富山で、全国で、コンサートができて本当に幸せです。ツアー中に作った曲でツアーの中で成長した曲です」と披露されたのは“風と共に”。この楽曲で一部が終了した。
宮本の「また出てきます」の宣言通り登場した二部は、“奴隷天国”、“生命賛歌”などを披露し「今日は本当にありがとうございました!」というこの日何度も伝えられた感謝の言葉に続いた本編最後の曲は、デビュー曲であり、ベストアルバムのタイトルであり、この初となる全47都道府県ツアーのタイトルにもなった“ファイティングマン”。その後、会場の熱いアンコールに答えて再び登場し「ツアー最終日を全力でやることができました」と充実したライブだったことを伝えつつ、3曲のパフォーマンスを披露。そして、「これで心おきなく、紅白歌合戦で歌えます。本当にありがとう。紅白歌合戦で会おう!」と初出場が決まっているNHK『紅白歌合戦』への意気込みを語り、ステージを後にした。
<セットリスト>
一部
01. 歴史
02. 今はここが真ん中さ!
03. 新しい季節へキミと
04. ハロー人生!!
05. デーデ
06. 悲しみの果て
07. 今宵の月のように
08. 戦う男
09. 風に吹かれて
10. 翳りゆく部屋
11. 桜の花、舞い上がる道を
12. 笑顔の未来へ
13. 3210
14. RAINBOW
15. ガストロンジャ―
16. 今を歌え
17. 四月の風
18. 俺たちの明日
19. 風と共に
二部
20. ズレてる方がいい
21. 奴隷天国
22. コールアンドレスポンス
23. 生命賛歌
24. RESTART
25. 夢を追う旅人
26. ファイティングマン
アンコール
EN1. 友達がいるのさ
EN2. 涙
EN3.待つ男