フー・ファイターズの2ndアルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』(1997)収録の“Everlong”について、曲の終わりにデイヴ・グロールの囁きが収められているとファンの間では以前から話題になっていた。
あるファンはこれがデイヴによる「ラブ・レターの朗読」と「取扱説明書の読み上げ」、そして「あるスタジオ・エンジニアの父親の話」をミックスしたものだと指摘しているが、「Radio X」でその内のひとつである「あるスタジオ・エンジニアの父親の話」が紹介された。
その内容は以下のようなものだ。
お父さんの休みは日曜日
休みを取れるのはその日だけ
だから、僕らが日曜日にうるさくしてると
お父さんは自分が眠るまでの間、僕たちが自分の頭の上でお父さんのワークブーツを持っておくように命令する
そのブーツはとても重い
だからお父さんに「お願い、やめて」って言うんだ
それで泣き真似を始める。だってものすごく重いから
『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』のレコーディング当時はデイヴ自身がジェニファー・ヤングブラッドとの離婚直後であり、当時のドラマーだったウィリアム・ゴールドスミスも制作途中に脱退した上、パット・スメアもバンドから一旦離脱するなど落ち着かなかったフー・ファイターズだが、デイヴがジェニファーについて歌ったという同作からのシングル・カット“Everlong”は英米でヒットを記録。ミュージック・ビデオは1998年の「MTV Video Music Awards」を授賞している。
「Radio X」によるとデイヴは同楽曲について、2006年の「Kerrang!」のインタビューの中で以下のように語っていたという。
この曲は俺が恋に落ちた女の子についての曲で、誰かと深く繋がるってことについて歌ってる。
肉体的、精神的にその人のことを愛してるかどうかってだけじゃなくて、その人と歌を歌った時になぜか完璧にハーモニーが成り立つっていう、そういうことについての曲なんだ。