「サマーソニック2017」にヘッドライナーとしての出演が決定しているフー・ファイターズが新曲“Run”を発表した。
「音楽界きってのナイスガイ」ことデイヴ・グロール、そのサービス精神の旺盛さとお茶目なキャラクターは広く知られている。
そんなデイヴの監督作品である新曲“Run”のミュージック・ビデオはメンバーが老人に扮し、老人ホームや街中でめちゃくちゃに暴れまわるという、ファンならずとも思わず笑ってしまう内容だ。
ビデオの終盤では老人たちがキレキレのダンスを披露している、最後まで見届けていただきたい。
“Run”に限らず、フー・ファイターズのミュージック・ビデオにはバンドのユーモアが詰まった作品が多くある。受賞歴があるものを含め、5本をピックアップした。
1. “Big Me”
1995年発表のデビュー・アルバム『フー・ファイターズ』に収録された楽曲であり、同ビデオは MTV Video Music(最優秀ビデオ賞)を獲得している。
バンド名をもじったお菓子「Footos」のCMという形をとった本作、「The Fresh Fighter」というキャッチコピーの通り、この「Footos」を食べると次々と困ったことが解決されていくのだが、なぜかデイヴが三つ編み姿のバンドマンとして登場、演奏をしているところが気になってしまう。
フー・ファイターズ名ビデオの歴史の幕開けといえる本作、若きメンバーの姿も観ていて楽しい。
2. “Everlong”
1997年発表のセカンド・アルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』に収められた楽曲であり、悪夢と現実が交錯する世界観が印象的である。
デイヴとドラマーのテイラー・ホーキンズは夫婦、もしくはカップルを演じており、二人ともが夢の中で不思議な世界に迷い込んでしまう。デイヴが夢の中で悪党を退治し一件落着、テイラーの夢の中に悪党が登場して......。
笑える、というよりその奇妙な映像から目が離せないミュージック・ビデオだが、テイラーの女装などメンバーのコスプレが既に板についているのがおかしい。