パイナップルや野菜のピーラーや、はたまた自家製のナッツ・ミルクまで…… 海外アーティストたちのライブや音楽フェスの持ち込み禁止物や禁止行為には、日本ではなかなか考えられないようなユニークなものが多々リスト入りしている。
本記事ではこれまで本サイトで報じてきたものを中心に、フー・ファイターズやピーター・フランプトン、海外フェスのライブへの持ち込み禁止物や、携帯電話やシャボン玉マシンを巡ってライブ中に起こった珍事をご紹介。
彼らのライブや音楽フェスに赴く機会がある方は本記事を参考に、くれぐれもセキュリティに引っかからないようご注意を!
まずはフェス会場のユニークな持ち込み禁止物から。
今年の第1弾出演者が発表されたばかりの「レディング&リーズ・フェスティバル」では、昨年の持ち込み禁止物一覧に「パイナップル」がリスト入り。この理由は同フェスに出演していたグラス・アニマルズの人気曲“Pork Soda”の「pineapples are in my head(パイナップルが僕の頭の中に)」という歌詞だ。
ファンの間ではこの曲のためにパイナップルを持ち込む慣例があり、グラス・アニマルズの終演後に会場にパイナップルが散乱することが懸念されたため、その持ち込みが禁止となった。
この規約を無視してパイナップルを持ち込もうとした客も少なくなかったようだが、空気注入式のビニール製のパイナップルを持ってくるなど、フロントマンのデイヴ・ベイリー曰く「創造力を使ってくれた人たち」もいたようだ。
2015年には、コーチェラとロラパルーザの会場への自撮り棒の持ち込みが禁止された。持ち込みが発覚すれば没収もしくは当事者が入場できなくなるとのことで、担当者は「私からのアドバイスは自撮り棒は持ち込まないこと、自撮りしたいのであれば腕をしっかり固定して撮ってください」とコメントしている。
一方で、先日rockinon.comで取り上げたフー・ファイターズのユニークなライブ会場への持ち込み禁止リストも話題となった。
公開されたリストには撮影機器や録音機器、凶器、自撮り棒、アルコール・ドラッグなどの一般的な持ち込み禁止物に混じって、「ベージュかマスタード色のレースの壁掛け」、「ライアン・シークレストが魅力的に見えない写真」、「自家製ナッツ・ミルク」、「フリーラジカル(抗酸化物質を含む)」などが入っている。これらを会場に持ち込めないのはなぜなのか、その理由は説明されていない。
そして、度々話題に上る携帯電話に関する規制や事件も忘れられない。
3月に新作『ボーディング・ハウス・リーチ』のリリースを控えるジャック・ホワイトは、「100パーセント生身の体験を楽しんでもらうため」に同新作ツアーでの携帯電話・スマホを含む撮影・録音機器の使用を禁止に。会場では、ロビーに設置されている「Phone Zone」でしか携帯電話を使用できないことになっている。
その代わり、公式サイトや公式SNSで公開されるライブ写真や映像のSNSでのシェアは推奨されているようだ。
2014年には、ピーター・フランプトンが自身のライブ中に勝手に撮影を行っていたカップルの携帯を取り上げるという騒動があった。
場内アナウンスやピーター本人の制止を無視し撮影を続けたカップルもすごいが、「にこにこしながら」カップルに近づいていき、「天井目がけてその携帯をえいって放り投げた」というピーターにも驚きだ。
さらに、ア・パーフェクト・サークルのライブ中、ライブ撮影禁止のルールを破ったファン60人以上が会場から追い出されてしまった。
マネージャーにより撮影厳禁のルールは「110%バンドのポリシーだ。新しいものではない」とのコメントもなされたようだが、追い出される際の扱いの酷さにファンが「二度と彼らのライブには行かない」と話したり、別の観客が「セキュリティの懐中電灯の方がよっぽど気が散った」と話していたりと、少なからず物議を醸す結果となったようだ。
一方で、2016年にノエル・ギャラガーがオーストラリアで開催したライブにて、最前列のシャボン玉マシンを持った観客に激怒したという珍事もあった。
ノエルはこの観客を見るなりライブを中断し、「あんたはマジシャンなのかよ? だったら、そのファッキンしゃぼん玉をさっさと消えさせろよ」と四文字言葉満載で激怒していたのだとか。
そして弟のリアム・ギャラガーは、自身のライブにピーラーを持参するようにとファンに呼びかけたことで、ヘッドライナーを務めることが決定したマンチェスターのフェス、「Parklife」の運営スタッフを困らせる事態に。もとはといえば兄ノエルに対する悪意のないからかいが原因だったというのが、なんともリアムらしい。
ライブ会場の持ち込み禁止物&珍事8通り。パイナップル、自家製ナッツ・ミルクetc
2018.02.15 14:00