昨年5月に17年ぶりとなるニュー・アルバム『インターアリア』をリリースし、9月には同作を引っさげた来日公演を行ったアット・ザ・ドライヴ・イン。
『ロッキング・オン』3月号では、2012年の再結成後バンドに入った大きな亀裂、それを乗り越えた経緯などを振り返った、ギタリストのオマー・ロドリゲス・ロペスのインタビューを含む彼らの特集記事を掲載している。
最初の再結成ツアーの終盤を迎えたレディング・フェスティバルの楽屋裏にて「ソロ・レコードを作らなきゃ」と他のメンバー全員に言い渡したボーカルのセドリック・ビクスラー・ザヴァラ。その発言により、オマーは別プロジェクトに邁進する。
だが、その後セドリックは「マーズ・ヴォルタでツアーに出たかった」と自身のTwitterにツイート。世間的にオマー(と新プロジェクトにてタッグを組んだテリー・ジェンダー・ベンダー)が悪者にされたような空気も漂ったものの、当時オマーはセドリックに対して問われても黙して語らずにいた。その理由について、以下のように答えている。
俺たちの件も、みんな大げさに書き立てたがったけど、今思い返すと、何を書かれても何が起きても俺はセドリックのことを絶対に悪く言わなかったんだ。心の中では「可哀想に、混乱してるんだな」って同情していたけど……いや、同情じゃあないな。あいつとの「つながり」を感じてたって言った方がいいかも。理屈で受け止めて怒るんじゃなく、ハートで受け止めたんだよ。
さらに、セドリックや他のメンバーとの間に友情を感じ続けていたとしても、アット・ザ・ドライヴ・インの再結成になぜここまで深くコミットできたのか。オマーは以下のように語っている。
バンド仲間への愛、若い頃からこうして大人になるまで互いを結びつける固い絆があったおかげで、自分の通ってきた道を逆戻りして、本来の性分や本能に全く合わないようなことについても今回はやることができたんだ。つまり後ろに戻って、自分にとってはとっくに終わってたはずのチャプターを再び訪れることができたというわけ。
その他、記事では再結成後のアット・ザ・ドライヴ・インの歩みがさらに詳細に語られているほか、今後のバンドの展望などについても書かれている。
ぜひ本記事にて、紆余曲折がありながらも絶えることない、彼らの絆を感じ取ってみてもらいたい。
『ロッキング・オン』3月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144246