【独占親子取材】マキシマムザ亮君の息子・KAWAKITA TEI君(6歳)の個展『保育園児が描いた奇怪イラスト展』に潜入

保育園でもらえるスケッチブックは普通、1年に1冊なんですけど、この子は一週間で描ききっちゃったんです(マキシマムザ亮君)



【独占親子取材】マキシマムザ亮君の息子・KAWAKITA TEI君(6歳)の個展『保育園児が描いた奇怪イラスト展』に潜入

──TEI君が保育園で、こういう変わった絵を描きはじめた時というのは、どういう感じだったんですか?

マキシマムザ亮君 うちの奥さんが保育園から持ち返ってきて「こんなの描いてたけど」って。並べたらすごい量あったんです。紙の表にも裏にも描いてあって、何があったんだろうなと(笑)。「この時間、おまえは何してんだ? もしかしてみんなが外で遊んでんのに、おまえひとりで描いてんのか?」って思って訊いたら、運動も一番すごいみたいで。だから単純に、みんなが絵を描く時間にひとりで大量に変な模様を描いてて。ちょうどその時期、僕が田名網敬一さんの絵を買った頃で、うちに置いてあったんですよね。かと思えば、保育園で、みんなの絵が貼り出されるときに見に行くと、この子の絵も普通なんですよ。この辺の絵ですね。

──ほんとだ。普通に子供らしく上手な絵ですね(笑)。

【独占親子取材】マキシマムザ亮君の息子・KAWAKITA TEI君(6歳)の個展『保育園児が描いた奇怪イラスト展』に潜入

マキシマムザ亮君 「え~?」みたいな。「いつもみたいなの、描けよ」と思うんだけど。だから、ほかの園児の親御さんはわかってないんですよね。貼られてる時の絵はいつも普通なんで(笑)。ただ本気出すと変な模様を描くっていう。(TEI君に)こういう時は変な絵、描かないよね。「動物園に行きました」みたいなときは。

TEI これ高尾山。

マキシマムザ亮君 高尾山の時は、ドクロとかは我慢したの?

TEI 描かないでしょ。保育園でこれ描いたんだよ。

マキシマムザ亮君 ドクロの絵も保育園じゃない?

TEI うん。でも「昨日ここ行ったから描くよ」って言われて描いたから。

マキシマムザ亮君 その時は変な模様は描かないの?

TEI 描かない。そうしたら怒られるから。

マキシマムザ亮君 怒られないでしょ、別に。

TEI そんな気持ち悪い絵。

マキシマムザ亮君 似つかわしくないみたいな。

──TPOをわきまえてるんだ(笑)。

マキシマムザ亮君 気持ち悪いのばっかり描くと思ったら、たまーに変な絵に混ざってこういう「サンタさんありがとう。ほんとうにだいすき」とか(笑)。

──(笑)。

マキシマムザ亮君 安心するようなかわいい一面も見せるんすよ。でも、その保育園優しくて、もらえるスケッチブックは普通、1年に1冊なんですけど、この子は一週間でそれを描ききっちゃったんです。そしたら、どんどん新しいスケッチブックをくれてて、これお金払ったほうがいいんじゃないかっていう。そうなると、やっぱり親バカ目線で「うわ、すごい!」って感じちゃうじゃないですか。でも僕はそこで褒めたりするのもやだなあって思ってて。そこで親父のすごさを見せるみたいな感じで(笑)。

──(笑)。

マキシマムザ亮君 褒めるのはうちの奥さん担当で、僕は「まだまだ甘めえな」って。でも、ただ厳しいだけでもしょんぼりしちゃうんで「この木、めっちゃいいな」とか「俺、これ好き」とか。好きなとこ言うよな、俺。でも「ここは適当こいたな」ってダメ出すみたいな。

TEI (舌打ちする)。

マキシマムザ亮君 お、舌打ち! 生意気な。親に向かって、おまえ(笑)。

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「ハングリー」と「絵描きたい」は一緒なんですよ(マキシマムザ亮君)



──(笑)TEI君はみんなから絵を褒められることは多い?

TEI 先生には褒められる。友達には全然褒められない。

マキシマムザ亮君 わかんないもんな。気持ち悪いぞみたいな。

TEI 友達は「TEI君よりTEI君のパパのほうが絵すごいよ~」って。

──(笑)あるときは、家中のペンを隠したらしいですね。

マキシマムザ亮君 そうなんですよ。だんだん個性が出てきて――。

TEI (ギャラリーの壁のドアを開ける。中は薄暗い倉庫)。

マキシマムザ亮君 ダメだよ、開けちゃ、ここ。女の子のお化けがいるから。ここで死んじゃった女の子の霊が出るから。ほら、動いたじゃん。ヤバいヤバいヤバいヤバい!

TEI (猛ダッシュで逃げる)

マキシマムザ亮君 おいで、うそうそうそ!

(マキシマムザ亮君の悪ふざけでTEI君が逃げたため、しばし取材中断。TEI君のお母さんの協力でやっと戻ってくる)

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マキシマムザ亮君 で、だんだん個性が出てきて、へんてこな絵描きだして、僕は心の中で「あ、いいぞいいぞ!」と思ったんです。で、ここ結構大事なとこかなあと思って。ここで親が調子に乗って「この子、才能あるかもしれないから、絵の教室通わせよう」とか絶対ダメだなって。でも、このセンスをもっと伸ばしたいっていうのも本音だったんですよ。そこでペンと紙を隠して。そしたら、すっげえ怒ったんですよね。「あれ、ない!」って泣きそうな感じで。でも、あっさり諦めてゲームしたんですけど(笑)。

──その時のこと、覚えてる?

TEI 覚えてる。

マキシマムザ亮君 どんな気持ちだった? 

TEI ん~、憎たらしい。

マキシマムザ亮君 憎たらしいんだ(笑)。あと、たまたま今日ここに来て、すごい核心に触れた発言が出たんですけど。朝、このギャラリーに来て「お腹すいた、お腹すいた」って言ってたんです。だから「買っておいで」って言ったら、コンビニでひとりで食べたいもん買ってきて食べてたんです。そしたらまた30分後に「ママお腹すいた、お腹すいた!」ってグズりだしたんですよね。「さっき食べたでしょ」って。で、差し入れとかのおにぎりとかもいろいろあったんで「これ食べな」って言ったら「あ、違う違う。お腹すいたじゃなかった。僕、絵描きたかった」って。

──おー、凄い!

マキシマムザ亮君 「ハングリー」と「絵描きたい」は一緒なんですよ、たぶん。僕にとっての音楽もそうかもしんないなと。だから絵描きたいなっていうのは空腹感と一緒なんですよね。

TEI またその話?

──(笑)こうやって展覧会をやっていろんな人に絵を見てもらうことになってTEI君、どう思ってる?

TEI ハズ(恥ず)!

──大きくなったら何になりたいと思ってる?

TEI 一番絵が上手くなりたい。いっぱい絵を描きたい。

マキシマムザ亮君、昨日ぐらいまではおもちゃ屋さんになって、おもちゃを作りたいって言ってたんですよ。急に絵になった(笑)。

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