【科学でロック】犬たちはソフト・ロックとレゲエがお好き? スコットランドでの研究結果を掲載

【科学でロック】犬たちはソフト・ロックとレゲエがお好き?  スコットランドでの研究結果を掲載

ロックには、顕微鏡では解き明かせない魅力があるのはこのサイトをご覧の方々ならもちろんよくご存知の事実。
しかしながら、科学によってロックのちょっと意外な側面を覗き見ることもできる。「科学でロック」と題し、そんな側面をご紹介してみたい。

スコットランドの動物虐待防止協会(SPCA)とグラスゴー大学が2017年1月に発表した研究結果によって、犬たちがソフト・ロックとレゲエを好んでいることがわかったという。

里親を探す犬の保護施設で行われた同研究は、犬にさまざまな音楽をかけて、それらが生理学的、あるいは行動学的にどのような影響を与えるか観察結果をまとめていくというもの。

この研究を指揮したニール・エヴァンス教授によれば、犬たちに一番好ましい影響が表れたのはソフト・ロックとレゲエをかけた時だったという。


今回の研究では、犬たちにソフト・ロック、モータウン、ポップ、レゲエ、クラシックの5つのジャンルの音楽をかけたという。研究の結果ではソフト・ロックとレゲエが突出しているが、犬にもいろいろ音楽の好みがあることも明らかになったと、教授は以下のように説明している。

全体的にみれば、さまざまなジャンルの音楽に対して犬はそれぞれ違った対応をしていて、おそらく犬にも人間と同じように音楽の好みが個体差であるのかもしれません。


さらに、基本的にジャンルにかかわらず、犬は音楽をかけている時に立っているよりは寝そべっていることの方が多かったと、研究では明らかにされている。


さらに心拍数を調べていくと、音楽をかけていると犬の心拍数が下がっていることも明らかとなった。特にソフト・ロックかレゲエの時にそれは顕著だったという。

研究に携わった博士課程の学生、エイミー・ボウマンは次のように説明している。

我々は、いろんなジャンルの音楽をかけることで犬たちにどのような違いがあるのかを探ってみたいと考えていました。そして研究の間に観察された生理的、あるいは行動学的な変化が常にある状態で保たれていたことが明らかとなりました。


これを踏まえ、スコットランド動物虐待防止協会では、スコットランドにある犬の保護施設すべてに音楽を流す装置を備えるように予算を組むことを決定したという。

2017年1月当時、協会はグラスゴーとエディンバラのみにあるこの機能をスコットランドの全施設に拡充することを発表している。
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