【科学でロック】レノン=マッカートニーの“In My Life”、統計学で作曲者を解明? カナダの数学教授が10年越しで研究

【科学でロック】レノン=マッカートニーの“In My Life”、統計学で作曲者を解明? カナダの数学教授が10年越しで研究

レノン=マッカートニーによるザ・ビートルズの“In My Life”の作曲者について、カナダのダルハウジー大学の数学教授、Jason Brownが統計学を用いて行った研究結果が明らかになった。

「NPR」によると、Jason Brownは10年の歳月をかけ、ジョン・レノンポール・マッカートニーのどちらが“In My Life”を作曲したかを研究したとのこと。

1965年の発表以来ジョンとポールのどちらが作曲したのかが明らかになっていない同楽曲だが、Brownの研究によると、「ジョン・レノンが全て書いた」という結果が出たとのこと。ポールが書いた可能性は「1.8%」という結果になっているようだ。



この研究について、スタンフォード大学の数学者Keith Devlinは、「Bags of words」という方法を用いて独自の結果を導き出したのだと以下のように説明している。

「Bags of words」とは、1つの文章を取り出し、文法や語順を無視して、単なる単語の集合として扱います。そうすると、その「Bags of words」の中の、それぞれの単語の登場回数を数えることができます。

これを音楽に応用するには、まずは音楽の断片を集める必要があります。そのために、研究チームはたしか、レノン=マッカートニーの楽曲を70曲ほど分析し、ビートルズのほぼ全曲において、音やコードの間に149つの非常に特徴的な転調があることを見つけました。

そしてそれらの転調は、それぞれの作曲者に特徴的なものだったのです。


こうした研究を経た結果、“In My Life”はジョンによる作曲だという結果が出たのだと以下のように説明する。

ずばり要点だけを言うと、“In My Life”はジョン・レノンが全て書いたという結果が出ました。ポール・マッカートニーが書いた可能性は1.8%、つまり基本的に可能性はゼロだということです。

言い方を変えると、これは確かな結果だと言えます。ジョン・レノンがあの音楽を書いたのです。

そしてこのような状況、特に60年代当時、いろんなものを吸い込み異常な精神状態にあった中で彼らが共作したことを考えると、人の記憶よりもずっと信頼性がある数学を信じた方がいいでしょう。

公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする