【アカデミー賞】エミネム、マーロン・ブランド……授賞式欠席・授賞辞退の7組をエピソードと共にご紹介

現地時間3月4日に授賞式が開催されるアカデミー賞。90回目を迎える今回だが、これまでの長い歴史の中ではさまざまな理由で授賞式に出席しなかった、もしくは授賞を辞退した俳優や監督たちがいる。

本記事では「Business Insider」「People」で紹介されている15名の俳優・監督の中から7名を、年代順にエピソードと共に紹介していく。

【アカデミー賞】エミネム、マーロン・ブランド……授賞式欠席・授賞辞退の7組をエピソードと共にご紹介

スタンリー・キューブリック


多数のノミネーションを受ける中、授賞は『2001年宇宙の旅』(1969)の視覚効果賞のみに留まったスタンリー・キューブリック。しかしこの授賞の際にも授賞式には参加せず、プレゼンターのダイアン・キャロルとバート・ランカスターが代わりにオスカー像を受け取った。

欠席の理由は説明されていないようだが、プレゼンターの2人によれば、キューブリックは「続編のロケ地を探すために火星に行っていた」とのことだ。



マーロン・ブランド


2016年に「白すぎるアカデミー賞」を意味する「#OscarsSoWhite」というハッシュタグが生まれたことは記憶に新しいが、故マーロン・ブランドは40年以上前にアカデミー賞における人種の不平等に意義を唱えていた。

1973年に『ゴッドファーザー』で主演男優賞を受賞したマーロン・ブランドは、式典に参加せずその授賞を辞退。ブランドの代わりに壇上に立ったのはネイティブ・アメリカンの活動家、サチーン・リトルフェザーだ。彼女はブランドに代わって「今日の映画界・TV業界におけるネイティブ・アメリカンの扱い」が白人のそれとは異なっているとコメント。

当時の映像を見ると、彼女のスピーチに対し、会場から拍手に混じってブーイングが起こっていることが分かる。


なお、ブランドは後日米TV番組「The Dick Cavett Show」に出演。映画界ではネイティブ・アメリカンに限らずすべての人種に対し差別が行われていると訴えた。


マイケル・ケイン


『ハンナとその姉妹』(1986)で助演男優賞を授賞したマイケル・ケインは、他の映画の撮影のため授賞式を欠席した。

当時撮影中だった映画は『ジョーズ'87/復讐篇』。『ジョーズ』シリーズの4作目である本作は興行収入も奮わず、映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では14パーセントの支持という不名誉な数字を叩き出している作品だ。

マイケル・ケインはこの後、1999年の『サイダーハウス・ルール』でまたも助演男優賞を授賞。この年の授賞式には無事参加することができた。



ウディ・アレン


通算24回というアカデミー賞史上最多のノミネーションを受けているウディ・アレンはいわゆる「アカデミー賞嫌い」であり、授賞式に顔を見せないことで知られている。

『アニー・ホール』(1977)で監督賞と脚本賞、主演男優賞のトリプル授賞を果たした年にも授賞式を欠席したアレンだが、2002年の授賞式には唯一出席。9.11での犠牲者への追悼企画に参加、スピーチを行っている。なお、イベントが終わるとすぐに会場をあとにしたという。

アレンは「アカデミー賞嫌い」である理由について、「アカデミー賞というコンセプトそのものがバカバカしい」とコメントしている。



エミネム


2003年、『8 Mile』の劇中歌“Lose Yourself”で歌曲賞を授賞したエミネムは「寝ていた」ため授賞式に出席しなかったという。

共同制作者のLuis Restoが1人でスピーチを行うこととなったが、エミネムは後日、「賞というものが何を意味してるのか、そもそも分からない」、「授賞できるとは思ってなかった」と語っていたようだ


バンクシー

【アカデミー賞】エミネム、マーロン・ブランド……授賞式欠席・授賞辞退の7組をエピソードと共にご紹介

続いて、授賞は果たさなかったものの授賞式への不参加を表明したバンクシーのエピソードをご紹介。

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(2010)で長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたバンクシーは、覆面アーティストであるという性質上、授賞式への参加の際もマスクの着用を希望したという。

「The Guardian」によるとバンクシーは、もし同作が授賞すれば「(自身の作品でもたびたびモチーフとして用いる)猿のマスクを被った男5人が壇上に現れ、全員で『俺がバンクシーだ。あんたはこの中の誰に賞を授与する?』と問いかける」というシナリオを用意していたのだとか。

しかしアカデミー賞側はマスクを着用した状態での式典への出席と上記のシナリオの実現を拒否。それを受け、バンクシーは欠席を表明した。


ウィル・スミス


ハッシュタグ「#OscarsSoWhite(白すぎるオスカー)」が生まれた2016年、ウィル・スミスは授賞式欠席を表明。これは2年連続でノミネーションを受けている20名の俳優たちが全員白人であったことを受け、「平等性が欠如」しているアカデミー賞に意義を唱えることを目的としたものだった。

「Variety」によると、ウィル・スミスは「妻(ジェイダ・ピンケット=スミス)も出席しない。(中略)これは僕たちで話し合って決めたこと。業界の一員ではあるけれども、こんな時代にアカデミー賞の場に立って、何も問題ないフリをすることはできない」とコメントしていたという。



第90回アカデミー賞の主要部門ノミネート一覧は以下の記事より。

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