【GWに探そう】映画『レディ・プレイヤー1』に隠された4つの「ROCK」な秘密アイテムとは?

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巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が「VR(バーチャル・リアリティ)世界」というホットな素材に挑んだことでも話題のSFアドベンチャー映画『レディ・プレイヤー1』。日本では4月20日に公開され、すでに大ヒットを記録中。GW後半に観に行くつもり! と楽しみにしている方も、きっと多いことだろう。

この映画の「お楽しみ」のひとつは、物語の主舞台となるバーチャル・ネットワーク・システム「オアシス」内に登場する、70~80年代のポップカルチャー絡みのイースターエッグ(隠しアイテム)の数々。映画・アニメ・ゲームなどに関連する有名キャラや乗り物(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン号! ガンダム! ハローキティ! などなど)が次々に登場し、その総数はなんと100点以上にもおよぶのだ。

だが、そのネタの中には「よっぽどコアなRockファンしか気づかないのでは?」という、ディープな音楽関連のネタも含まれている。そこで今回は、中でも選りすぐりの4つのネタをご紹介。これから映画館へ行くつもりの人は、一体「どこ」に隠れているのか、じっくり探してみてほしい――ただし、どのネタも本当に「一瞬」しか映らないので、くれぐれもお見落としなく!



●ROCKな隠しアイテム その1:ディーヴォの赤い帽子

【GWに探そう】映画『レディ・プレイヤー1』に隠された4つの「ROCK」な秘密アイテムとは?

物語の中盤、主人公の少年ウェイド(タイ・シェリダン)らがオアシスの人気ナイトクラブを訪れるシーン。ディスコ・ソングが爆音で流れる店内のあちこちでは、ロボットのバーテンダーがお酒をふるまっているのだけど、彼らが頭に被っているのは、なんとディーヴォの赤帽!

80年のヒット曲“Whip It”のMVでも確認できるこの植木鉢みたいな帽子、正式名称は「エナジー・ドーム」。これを被ると世界中のエネルギーを集めることができる! という設定で、ディーヴォのファンにはおなじみのアイテムである。


ちなみに……:実は、ディーヴォが「登場」するシーンは、もうひとつある。オアシスの天才開発者であるハリデー(マーク・ライランス)の「子供時代の部屋」が紹介されるシーンでは、壁にディーヴォの80年のアルバム『欲望心理学』のジャケットが飾られている。

この『欲望心理学』の英語タイトルは「Freedom Of Choice(自由の選択)」――つまり、本作の中でのディーヴォは、単に「ヘンテコな帽子の人たち」というネタだけでなく、物語全体の重要な「テーマ」を象徴するヒーローでもあるのだ。


●ROCKな隠しアイテム その2:ラッシュ『西暦2112年』

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ハリデーの子供時代の部屋のシーンでは、よーく見るともう一枚、別のアルバムのジャケットも壁に飾られている――ラッシュの76年のアルバム『西暦2112年』だ。

カナダ出身のラッシュは、複雑な曲構成のプログレ・ロック的なサウンドと、SFファンタジー×哲学思想を融合させた壮大な歌詞世界で人気を集めたバンド(というか、今もバリバリ現役だけど)。熱狂的なマニアのファンも多く、80年代のアメリカのオタク少年たちにとっては、まさに「神バンド」的な存在だった――ハリデーの自由な「想像力」のルーツになったのも納得!

ちなみに……:2011年に発表された『レディ・プレイヤー1』の原作小説(アーネスト・クライン著、日本語版タイトル『ゲームウォーズ』)では、この『西暦2112年』の収録曲がネットワーク・システムの謎解きにより深く絡んでくる。ポスターだけでは物足りない! という方は、そちらもどうぞ。


●ROCKな隠しアイテム その3:アーハ“Take On Me”のMV

オアシスの開発者ハリデーがまだ生きていた頃、彼の「いちばんお気に入りだったミュージック・ビデオ」として紹介されるのは、アーハが84年に発表したこのMV。実写とアニメを融合した手法は、今だったら特に何てこともないだろうけど、当時のMVとしては画期的なことだった。


実は『レディ・プレイヤー1』の映画中には、このアーハの名作ビデオへの「オマージュ」と思われるシーンが、ハリデーの発言以外にもうひとつ隠されている。ネタバレになるので、これに関しては「どこ」とは敢えて書かないけど、ぜひ探してみて!(ヒント:MVの2:15~の出来事をよく覚えておくように!)

ちなみに……:ハリデーの「いちばんお気に入りだった曲」は、バグルスの79年のヒット曲“Video Killed The Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)”。ディーヴォといい、ラッシュといい、バグルスといい、学生時代のハリデーは、なかなかの「ひねくれた」音楽センス(ホメ言葉だよ!)の持ち主だったようだ。


●ROCKな隠しアイテム その4:ジョイ・ディヴィジョンのTシャツ

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オアシスの仮想空間内では、クールな美少女キャラ、アルテミスとして活躍するサマンサ(オリビア・クック)。その生身の姿の初登場シーンで、彼女が着ているTシャツにプリントされているのは、ぐにょぐにょの波線の模様! ……ではなくって、ジョイ・ディヴィジョンの79年の傑作アルバム『アンノウン・プレジャーズ』のジャケット・イラストである。

自分の命を危険にさらしてまでも戦う「女革命戦士」でありながら、どこかダークな影の部分も抱えた彼女に、まさにぴったり! なTシャツなのだ。

ちなみに……:映画中の別シーンでは、80年に自殺したイアン・カーティス以外のメンバーがジョイ・ディヴィジョンの次に結成したバンド、ニュー・オーダーの“Blue Monday”がBGMとして使われるシーンも。お楽しみに!(内瀬戸久司)



現在公開中の『レディ・プレイヤー1』の詳細は以下。

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