ジェイムス・ブレイク、米シンポジウムで過去の鬱や不安の経験を明かす。「(若いうちに)普通の生活から本質的に引き離されてしまった」

ジェイムス・ブレイク、米シンポジウムで過去の鬱や不安の経験を明かす。「(若いうちに)普通の生活から本質的に引き離されてしまった」

ジェイムス・ブレイクが、先日カリフォルニア州オレンジ・カウンティで開催されたPerforming Arts Medicine Association(PAMA)のシンポジウムにゲストとして参加し、自身の鬱や不安の経験について打ち明けたことが明らかになった。

PAMAはミュージシャンやダンサー、俳優の健康向上を目指す組織だ。「Billboard」によると、ブレイクは今回「芸術界の自殺危機に対処する」というパネル・ディスカッションに参加し、自身の過去の経験について語ったとのこと。

ブレイクはキャリア初期、2010年の『CMYK』EPや2011年のデビュー・アルバム『ジェイムス・ブレイク』をリリースした20代の頃のツアーについて語りながら、ツアー生活が続いた結果「自殺願望」を抱いたという要因を以下のように明かしている。

まだ自分が半分しか形作られていない時期に、普通の生活から本質的に引き離されてしまった。

(中略)そこでは、自分がいかに不安を感じているか、いかに精神的に沈んでいるかはほとんど話題になりません。


こうした状態になる理由として、ツアーで訪れる街には短期間しか滞在しないため人との交流が「上辺だけ」になり、「いいこと」しか話されないからだと説明していたようだ。


ブレイクは他にも、不規則な食生活が及ぼした影響についても語っている。

食生活の乱れからくる栄養バランスの悪さと健康状態の悪化が鬱を招き、最終的には自殺願望を抱くまでになってしまった、とてつもなく大きな要因だったと思います。


そして当時のこの状態を乗り越えるため、EMDRセラピーという治療法を試したことも明かした他、さらには不健康な行動を後押しするような人達との関係を断ち切ったことについても、「正直に言って、多くの人に失せろと言ったことで、かなりカタルシスを得られました」と語ったようだ。

そして最後に、「それから『ノー』と言うこと。ひたすら続くツアーにも『ノー』。いくらお金を積まれてもお断りです」と締め括っている。
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