横山健と難波章浩が地上波初対談で見せたお互いへの強い信頼について

  • 横山健と難波章浩が地上波初対談で見せたお互いへの強い信頼について - Ken Yokoyama

    Ken Yokoyama

  • 横山健と難波章浩が地上波初対談で見せたお互いへの強い信頼について - NAMBA69

    NAMBA69

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7月1日、フジテレビ系列の音楽番組『Love music』で、歴史的と言っても過言ではない対談がオンエアされた。横山健(Ken Yokoyama)と難波章浩(NAMBA69)が、地上波のテレビ番組で初対談を行ったのである。もしかしたら、「……へぇ」と思う若い世代もいるかもしれないが、ちょっと待って。番組の中でKjDragon Ash)が「あの人たちがテレビに出ないことがかっこいいっていう流れを作っちゃったから、そうなんだって俺らも出ないだけですからね」といった内容のコメントを寄せていたが、このふたりと恒岡章から成るHi-STANDARDは、活動休止以前の2000年まで、スタジアムでのフェスを主催した、そしてアルバムはミリオンセラーを記録した「国民的バンド」な規模感だったにも関わらず、地上波のテレビ番組に全く出演していなかったのだ。

横山健は2015年、テレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』に、Ken Yokoyama(Ken Band)で出演している。とは言え、このふたりが揃って地上波のテレビ番組に出演するインパクトは絶大だ。
タイミングとしては、もちろん6月6日にリリースされた、Ken YokoyamaとNAMBA69のスプリット盤『Ken Yokoyama VS NAMBA69』に合わせたもの。このスプリット盤がリリースされた衝撃や、1枚の中に詰まっている物語は、とても大きい。今作をきっかけに、このふたりがやってきたこと/やっていることを、「知る人ぞ知る」ところに留まらせておくわけにはいかない、より幅広い人たちに伝えるべきであるという使命が、ふたりのスタッフや番組のスタッフ、そしてふたり自身にあったのではないだろうか。

対談そのものも、とても充実した内容だった。Hi-STANDARDの功績や、活動休止の真相、復活にかけた想い、そしてその後の活動について……彼らを追いかけてきた人間にとっては、おさらいに感じられるところもあったが、「この機会だから」語られた言葉もあった。また、Ken YokoyamaとNAMBA69も含めた彼らの「今」について、たっぷりと語られていたところも嬉しかった。ふたりの息が驚くほどぴったり合った、お互いに対する尊敬と理解がひしひしと伝わってくる対談からは、スプリット盤が充実した内容になった理由や、復活後のHi-STANDARDが素晴らしいパフォーマンスをしている理由まで読み取ることができた。

また、ピザ・オブ・デス主催のフェス、「サタニック・カーニバル」の映像が、地上波のテレビ番組で(結構たっぷり!)流れたことも大きな意味があったと思う。こんな大きなフェスを主催しているピザ・オブ・デスって一体!?と興味を持った人や、ザ・クロマニヨンズWANIMAも出てるけど、知らなかったかっこいいバンドも出てる!とワクワクした人もいただろう。私は行けなかったけれど、ピザを愛する、そして出演していた多くのバンドを愛する人間として、なんだか勝手に誇らしい気分になった。

番組の終盤に、コメントを寄せていたSiMのMAHが、「あと何隠してるのか怖いですね」と笑っていたが、私も同感。スプリット盤のリリースや、今回のテレビ出演も含めて、とにかく驚かされっぱなしなので、今後のKen YokoyamaとNAMBA69の活動、そしてHi-STANDARDの動向を、ドキドキしながら見続けたいと思う。(高橋美穂)
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