岡崎体育とヤバTが真剣に戦争と平和について語った『テンゴちゃん』を観て

「テンゴちゃんは毎回何かしらのテーマを視聴者といっしょにレボリューションする番組だテ〜ン」

番組内ではそんなノリで紹介されていた、岡崎体育ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくや(Vo・G)、しばたありぼぼ(B・Vo)、もりもりもと(Dr・Cho)がMCを務めるNHK『テンゴちゃん』。こやまは初っ端から「5月の特番で、あんたらもっとちゃんとしなさい、と親世代に不評だった」と先手先手の自虐を飛ばしていたが、めでたくレギュラー番組化された第1回・8月15日深夜のテーマは、終戦記念日ということでいきなり「戦争」である。

ゲストとして招かれた「無念じい」こと戦争経験者の森口貢さんがVチューバー(坊主頭で防空頭巾を携えた美少年のアバター)と化し、MCやツイッター参加の視聴者と対話を繰り広げる。空襲の恐怖が生々しく語られたり、戦時に至高のおやつだったという海藻まんじゅう(調理:平野レミ)を実食したり(しばた曰く「もずくをゴムでコーティングした味」)。話が重く、キツくなりすぎたときは「いやしボタン」で戯れる可愛い動物たちの映像に逃避したりもする。

岡崎体育の表情を見ればわかる。ここでは番組制作スタッフとMC陣が真剣そのもののぶつかり合いなら、無念じいと視聴者の言葉もそれぞれに真剣だ。それでも、最後に無念じいが「今日、皆さんの顔を見て、平和っていいなと思いました」という言葉を告げたとき、これはすごいコミュニケーションの場だと感じられて、胸が熱くなった。とりあえず、後ほど録画をもう一回観ます。たくさんの視聴者のコメントを読み直したいので。次回放送は9月15日(土)深夜。なお、テンゴちゃん、とは京都の方言で「はみだし者」という意味だそうです。(小池宏和)

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