「失われたメンフィス録音のオリジナル音源」を収録した『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - オリジナル・メンフィス・レコーディングス』を、10月10日にリリースしたプライマル・スクリーム。
『ロッキング・オン』11月号では、バンドのフロントマン、ボビー・ギレスピーへ今作について訊いたインタビュー記事を掲載している。
1993年にレコーディングされた『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』の本来の音源が収録されている今作について、20数年ぶりに元の音源を聴いたボビーは最初にどう感じたのだろうか。
俺は……報われた、という思いを強くしたね。見つかった音源を最初に聴いたのは2年前で、オリジナル音源のカセットをMP3にしたやつだった。すごくうれしかったよ。
「俺たちはちゃんと、自分たちが最初に作りたいと思ってたレコードを作れてたんだ」ってね。こんなに昔のものなのに時代を超えたよさがあって。
『スクリーマデリカ』など、アルバムごとに異なる内容の作品を発表してきたプライマル・スクリームだが、1994年にリリースした『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』について、ボビーは「1994年に聴いたっきり」だという。
では、本来の形でリリースされた今作は、ボビーにとってどんなアルバムになったのだろうか。
確かに、アルバムごとにまったく違うものを出してきたけれど、何でかって言われると、それはわからないな。飽きちゃっただけかもしれないしね。それに何しろすごい昔の話だし。
いずれにしても、『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』は、俺が一番好きなアルバムだよ。今は一番好きなレコードになった。ここにはエモーションが詰まっているからだよね。すごくエモーショナルなレコードだよ。ミュージシャンの技量もすごいし。
うん。やっぱりこれが一番好きだな。すごくブルージーなレコードだと思う。
そして、ロックンロール・バンドであるプライマル・スクリームにとって、本作が2018年にリリースされる意義とは何なのか、ボビーは以下のように答えた。
偉大なロックンロール・レコードが今になって出る、それが意義だと思うね。もう今は、誰もロックンロール・レコードなんて作らないから。ロック・ミュージックだって、もう絶滅危惧種だよ。
記事ではその他、当時アルバムの制作を通じて出会った関係者たちや、ボビーが今好きな若いバンドなどについても語られている。
『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - オリジナル・メンフィス・レコーディングス』をより深く掘り下げることのできる同インタビューの全文は、ぜひ『ロッキング・オン』11月号をチェックしてほしい。
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