BUMP OF CHICKEN、4年ぶり『Mステ』出演で“話がしたいよ”を聴いて

先週10月19日に放送された、テレビ朝日系『ミュージックステーション 2時間SP』。豪華アーティストとともにBUMP OF CHICKENが同番組に出演。
前回・4年前の『Mステ』出演時は野外ステージだったため、BUMP OF CHICKENがスタジオセットに登場するのは今回が初めてのこと。テレビ出演自体2016年のNHK『SONGS』以来2年半ぶり、生放送の出演は2015年の『紅白歌合戦』以来約3年ぶりということで、新曲“話がしたいよ”をテレビ初披露した今回の出演は、オンエア翌々日の日曜まで「BUMP」がTwitterのトレンド入りするほどに日本中の熱視線を集めることになった。

「応援ゲスト」としてスタジオに現れた佐藤健&高橋一生はご存知の通り、BUMPの“話がしたいよ”が主題歌として提供された映画『億男』のメインキャスト。
「カラオケで絶対歌います。あと、個人的に妹が本当にファンなので、あとで写真撮っていただけませんか?」(佐藤)、「“ダイヤモンド”の頃から僕は大好きで」(高橋)とそれぞれにBUMPへの思いの丈を伝えるふたりに対し、「今日おふたりと初めてお会いしたんですけど、そういうふうに聴いてくださってたのがすごく嬉しくて。僕らも映画観さしてもらったんですけど、『億男』めっちゃよかったですよね。今日、心をこめてやらしてもらうんで。よろしくお願いします」と藤原基央は演奏への意欲を切々と語っていた。
途中、タモリが「松本はBUMP好きなんだよね」と松本潤に話を振った際、「僕は“メーデー”っていう曲が好きなんですけど。ライブもお邪魔させてもらって、新曲出ると必ず聴いてます」と答えたことから、一時は「メーデー」もトレンド入りすることになる。

そして、“話がしたいよ”のスタジオパフォーマンス。指弾きでアコギを奏でながら藤原が歌う《街が立てる生活の音に 一人にされた/ガムと二人になろう 君の苦手だった味》のフレーズが、観る者すべてに「一人」の拭い難い切なさと、それぞれにとっての大切な「君」への想いを呼び起こしていく。
ストリングスアレンジ主体の1コーラス目が終わり、バンドメインの2コーラス目へと移り、ピックを手にアコギでコードストロークを繰り出す藤原の歌は、《ボイジャーは太陽系外に飛び出した今も》という壮大なイメージとともにさらに熱を帯び、曲中に繰り返し登場する《話がしたいよ》の歌声から滲むエモーションの高まりが、壮大な包容力に満ちたサウンドスケープと渾然一体となって、人を求めて生きる僕らすべての在り方を祝福するかのように秋の夜に響き渡っていった。

曲の最後の指弾きパートへと移るためにピックを放り投げる藤原の仕草など、あらゆる角度から感激の大反響が巻き起こっていた、4年ぶりのBUMP OF CHICKEN『Mステ』出演。「こんなに素敵な方たちが、自分たちの映画に曲を書いてくださったことが誇らしいです」(佐藤)、「ありがとうございました。胸がいっぱいです」(高橋)というBUMPパフォーマンス後のコメントも含め、清冽な高揚感が胸を駆け抜けたひとときだった。(高橋智樹)
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