ガッキーの「あの一言」から始まり約10分間ドキドキさせられた『けもなれ』第4話について

京谷(田中圭)と呉羽(菊地凛子)は案の定、一夜を共にしてしまっていた……という衝撃の事実発覚からスタートした、ドラマ『獣になれない私たち』第4話。京谷の彼女である晶(新垣結衣)と、呉羽の元彼である恒星(松田龍平)はお互いの怒りや寂しさを分かち合うように、行きつけのバーでビールを何杯も飲みながら、ぐっと心の距離を縮めていった。そして極めつけは晶が恒星に放ったこの一言。「バカに……なります?」だ。

これ、恋愛ドラマのヒロインによる誘い文句として、史上最強にエロ可愛い台詞だったのではないだろうか。その後、恒星のベッドの上で繰り広げられるやり取りも非常にスリリング。ふたりがラム酒の入ったショットグラスを手に会話を交わし、それを飲み干したら始まっちゃうんじゃないかと思わせたり、しかし酒がなくなったかと思ったらまた注いだり、視聴者を「まだ飲むんかい!」とハラハラさせる焦らしの演出がニクい!

そんなこちらのヒートアップをよそに「私達って今、誰のために寝てるんでしょう?」という晶の、まるで傍観者のような言葉が、ベッドの上でも『獣になれない私たち』の残念さを表していた。更に恒星が本当に「最中に」寝ちゃって残念すぎる……のか、いやいやギリギリセーフで事なきを得た、のか!?というモヤモヤな結果に。登場人物たちの、どうしようもなくダメな部分が一気にあぶりだされたような今回。でもそんなダメさの中に人間としての魅力や愛おしさが一緒に溢れ出ちゃった感じ。それを見つけちゃった視聴者としてはもう、この愛すべき人たちを最後まで見届けたいという決意にも似た感覚を抱いてしまった。そんな人たち、かなり多いんじゃないかな。(上野三樹)

波乱とともに全く進展しない恋――『けもなれ』第3話でも「バカ」になれない晶がいた
ドラマ『獣になれない私たち』、第3話は晶(新垣結衣)の家で料理をしながら帰りを待つ京谷(田中圭)のエプロン姿にキュンとしたのも束の間、物語は波乱だらけの展開に。 朱里(黒木華)との関係を断ち切ることができない京谷と、京谷に本音を告げた晶の間には深い溝ができてしまった。しかも二人の状況を見かね…
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京谷(田中圭)との美しすぎるキスシーンにこの恋が続いてほしいと願った『けもなれ』第2話について
日テレ系ドラマ『獣になれない私たち』第2話、かなり盛りだくさんな内容だった。放送前に脚本家の野木亜紀子が「前回つらかった皆様、毎週同じことはしないので、今日は大丈夫です。安心してお楽しみください」とTwitterでつぶやいていた通り、今回は恋愛要素多め。 新垣結衣が演じる深海晶と、田中圭が演…
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『獣になれない私たち』初回放送で多くの人の胸に刺さった「ある一言」とは?
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