Uruの主題歌“プロローグ”と『中学聖日記』の感動的な重なりについて

いよいよ最終回目前のTBS系火曜ドラマ『中学聖日記』。今作は、婚約者がいながらも生徒である男子中学生に恋をしてしまう女性教師の禁断のラブストーリー。主人公の末永聖を演じる有村架純の真面目で生徒思いでありながら隠しきれない色気が溢れ出る存在感と、相手役の黒岩晶を演じる岡田健史によるストレートに感情をぶつけてくる初々しい純粋さが、視聴者を惹き付ける。

そんなこのドラマに更なる熱量を添えているのが、Uruによる主題歌“プロローグ”。曲の冒頭はさりげない情景描写でありながら《いつの間にかその全て/視界に入ってくるの》と唄うBメロ、そしてサビの《あなたを探してる》から感情が溢れ出すような、この曲の展開がドラマのあらすじと、聖の抑えきれなくなってしまった恋心にぴったりとリンクする。


Uruはデビュー前からYouTubeで色んなアーティストの名曲をカバーし、癒やしのシルキーボイスと歌唱力が支持されてデビュー時点の総再生回数4400万回以上という凄まじい記録を出しただけでなく、それが音楽関係者の目に止まりデビューに至ったシンガーである。それだけにカバー曲を唄う時の敬意や作品へ寄り添う想いも人一倍、持っているタイプの歌い手だと思う。だからこそ彼女自身が作詞・作曲を手がけた“プロローグ”も、しっかりと『中学聖日記』に寄り添い、聖と晶の苦しい恋心を解き放つような役割を果たしている。

「教師としてではなく、黒岩くんが好きです」――第10話では、晶の母親に遂に宣言してしまった、聖。晶も「教えたいな、あの時の自分に。誰かを好きになるって、やっぱり素晴らしいものだって」なんて黄昏れていたけれど、ふたりでいたところを警察に通報され未成年者連れ去り容疑で連行されてしまった。周りの人も巻き込んで後戻りできないふたりの恋の行方はいったいどうなってしまうのか。自分の感情を抑えられなくて泣きそうな聖と、子供から大人に変わりつつある晶の真っ直ぐな瞳に、Uruの“プロローグ”が加わった時のエモーショナルな感動を最後まで見届けたい。(上野三樹)

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