前作『ブラーリーフェイス』からおよそ3年半ぶりとなるニュー・アルバム『トレンチ』を10月にリリースしたトゥエンティ・ワン・パイロッツ。
『ロッキング・オン』2019年1月号では、同アルバムをより深く掘り下げるため、10月からのワールド・ツアーの直前にニュージーランドのメディアが行ったインタビューを掲載している。
入念に練られた世界観を展開している『トレンチ』だが、ファンが同アルバムをどのように解釈するか楽しみではないかと問われると、メンバーのタイラー・ジョセフは以下のように答えている。
ああそうだね。というか、俺たちが一番ドキドキするのは、アルバムを出す時なんだ。
こういうインタビューでは「今度のアルバムで一番お気に入りの曲は?」とか、もっと具体的に「ライブで演奏していて一番楽しい曲は?」って訊かれることが多いんだ。
でもつくづく、この手の質問に答えるのは難しいと俺は思っていて。アルバムがファンの手に渡れば、みんなその人なりの意味を見いだすだけじゃなく、それぞれの曲に積極的に関わってくれる。そうなることで、俺たち自身の曲に対する思いや意味も変わっていくんだ。
今度のアルバムにしても、リリースされるのをドキドキしながら見守っているのには、いくつか理由があるんだ。でも今回は特に、どの曲にファンが最も心惹かれるのか、そういう部分に興味があるね。
また、インタビュアーからアルバム収録曲“The Hype”の歌詞について訊かれた2人。
さらに、同楽曲で歌われるハイプのからくりに巻き込まれず、自分らしさを守るためにはどんな助けが必要かと問われると、タイラーは以下のように語った。
(中略)今の質問に答えると、超ポエマーな返事になってしまう気がするよ。ライブ会場のコミュニティとか、ファンのみんなとか、そういったものが助けになっている――っていうような感じのね。
ライブって、本当に自分の居場所だと思えるところなんだ。特にここは安全だ、自分を受け入れてくれる、と感じられる時はね。
そういう、俺たちが作り上げていくアートをひたすら楽しむことができる、安全で誰もが受け入れられる場を作るっていうことにかけては、俺たちのファンは本当に信じられないほど優秀なんだ。その意味でも、大いに尊敬しているよ。
インタビューでは他にも、メンバーのジョシュ・ダンが語るタイラーの才能に感嘆を受けた時のことや、“The Hype”でのプレイを筆頭にジョシュのドラムを称賛するタイラーなど、2人の絆も感じられるインタビューとなっている。
メンバー同士、そしてファンとの強い絆で結ばれた上で完成したアルバム『トレンチ』、『ロッキング・オン』1月号のインタビューで同アルバムがどのように生まれたのかぜひ確かめてほしい。
トゥエンティ・ワン・パイロッツのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。
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