複数の女性の監禁や性的虐待の疑惑で犯罪捜査を受け、音楽業界全体を巻き込む一大スキャンダルを巻き起こしているR・ケリーだが、ソニーがR・ケリーとの契約を解消することが決定したと報じられている。
「Billboard」によると、この情報は米テレビ局LifetimeでR・ケリーの性的虐待疑惑を追求したドキュメンタリー番組「Surviving R. Kelly」が放送された直後に入手したものとのこと。
ケリーは音楽活動を開始した1990年代初めのキャリア初期からJiveと契約していたが、JiveがソニーBMGの一部となり、これと同時にソニー傘下に入った。2012年からはソニーの子会社であるRCAと契約していた。
ソニーとR・ケリーどちらの代理人からもコメントは出されていないが、ケリーの名前はすでにRCAのウェブサイトから削除されている。
なお、「Surviving R. Kelly」の放送後、ケリーに対する抗議の声が高まっており、現地時間1月16日にはマンハッタンのソニー本社前で「#MuteRKelly(R・ケリーに沈黙を)」を掲げる抗議デモが行われた他、テキサス州ダラスの2つのラジオ局でケリーの音楽が放送禁止となったとも報じられ、「iHeartRadio」と「Radio One」に対してケリーの音楽をプレイリストから削除するよう求める声も上がっている。
またレディー・ガガ、チャンス・ザ・ラッパー、フェニックスはケリーと過去にコラボしたことを謝罪しており、ガガはケリーとのコラボ曲“Do What U Want”をストリーミングおよびダウンロード・サービスから削除している。
ケリーの過去作品は引き続きRCAが管理し、彼の音楽は現在もデジタル・ダウンロードとストリーミング・サービスで購入可能だということだ。