ジュリアン・カサブランカスが「Billboard」のインタビューに応え、レーベルのあるべき姿やストリーミング・サービスについて、そしてお気に入りの音楽の聴き方について語っている。
「音楽はここ10年で文化的にも機器的にもかなり変化しましたが、それによってあなたが直面した課題とは?」との問いに対し、ジュリアンは「アーティストとしては、変わらない」とした上で、以下のように答えた。
本当に大した変化じゃないんだ。レーベルのあるべき姿については……何が起こってるのかも、何をすればいいのかも誰も分かってないよね。メジャー・レーベルにしても、Spotifyがすべてみたいになっちゃってるしさ。僕はSpotifyは使ってないんだ。ストリーミング・サービスは……好きじゃない。あれは新たなMTVであり、新たな門番だから、レーベルはそこと取引をして、基本的に……みんなを食い物にしてるんだよ。分からないけど。
また、2019年に理想的なレーベルが果たす役割を尋ねられると「資金とマンパワー。でもそもそもなんでレーベルがそんなに金あるのかっていうと……投資家を見つける方がマシかもね。つまり、レーベルを運営するのって賢い経済活動ではないんだよ。素晴らしい才能を見つけて、それを育てるといういい面もあるし、レーベルが生き残る可能性もそこにあるんだけど、実際には仕組みを逆手に取って金を稼ごうとしてるだけだからさ」とコメント。
また、ラジオで音楽を聴くことがお気に入りであることを明かした。
僕はラジオ、しかも大体92(ラジオ周波数)以下だね。音楽を聴くのに一番いい場所はそこだよ。かっこいい音楽をかけてるDJが今もいるから。僕の知り合いでSpotifyやApple Musicを聴いてる人で面白いものを発見してる人なんていない。クールな1曲を挙げてみてよと言っても、1曲でさえ思いつかなかったり。もしストリーミング・サービスをひとつ選ばなきゃいけないとしたら、YouTubeしかないと思う。まあストリーミングとはちょっと違うけど、それでもね。
なお、ザ・ストロークスはスペインの音楽フェス「Bilbao BBK Live」への出演が決定し、代理人が、この出演がバンドにとって「世界的な復活」になるとコメントしていた。
さらにバンドはNYで5月31日から6月2日にかけて行われるフェス、「Governors Ball」にヘッドライナーとして出演することも発表している。