RO69独占! ザ・プロディジー メンバーによる新アルバム全曲解説をお届け part.1
2009.03.11 23:21
5年ぶりとなるニュー・アルバム『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』を発表したザ・プロディジー。見事全英1位に輝き、ここ日本でもオリコン洋楽チャートで1位を獲得と、シーンへの完全帰還作として話題の一作だ。
サマーソニック08でもスタジアムを揺らした彼ら。バンドの危機を乗り越え完成させたこのアルバムをメンバーが全曲解説! 本日より4回に分けてお届けします。
第1回目となる今回は、アルバム・タイトルについてと1曲目“インヴェーダーズ・マスト・ダイ”から2曲目“オーメン”までの解説/誕生秘話をお届け! 若手バンドとの交流など、曲ごとのエピソードをお楽しみください。
【アルバム『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』タイトルについて】
リアム:3年前に、俺達バンドにとって良い環境と、新しいアルバムを作る時が来たと思えたんだ。当時はまだ、すこしパラノイアに陥っていた時期でもあり、俺達を取り巻く邪魔な存在がいたりして、俺達自身でもう一度再度立て直す必要があったんだ。そこで、キースかマキシムのどちらかが「くそくらえ、インベーダー達をやっつけるんだ!」って言ったんだ。その瞬間、俺にはそれこそがアルバム・タイトルにぴったりだと閃いたんだ。その言葉は俺達の中に残ったよ。これは、俺達自身を自分たちの手で守るという意味なんだ。もう俺達は誰にも止められないぜ。俺達はマジなんだ。俺達こそザ・プロディジーなんだ!
【1曲目:インヴェーダーズ・マスト・ダイ】
リアム:ザ・プロディジーのアルバムの頭を飾るには、とにかく引き裂くようで、頭をガッツリ叩きのめす様な曲じゃなきゃいけないんだ。前作では“スピットファイヤー”がそれだったし、その前なら“スマック・マイ・ビッチ・アップ”がそうだった。この曲はそれらとは少し違う、もっと磨きのかけられたエレクトリック・サウンドで、今まで俺達が作ったどの曲とも少し違う感じがする。この曲のリフはちょうど1年ぐらい前に飛行機に乗っている時にラップトップで作ったんだ。まるで、俺が92年頃に作っていたようなメロディックなレイヴ・トラックに引き裂くようなビートが乗っているような感じがしたんだ。その時は、曲の60%くらいが出来上がっていたんだけど、その先は、ダズ・イット・オフェンド・ユー、ヤーのジェームスと出会って、彼の助けもあって、ミッシングリンクからアイデアを引き出すことが出来たんだ。良いフックアップにもなったし、今までとは違うプロディジーサウンドになったと思う。
【2曲目:オーメン】
リアム:この曲は俺達も心底愛している。非常にアンセム的であり、“ブリーズ”のような曲よりもメロディックエネルギーに満ち溢れている。“オーメン”は正しくこのアルバムでの俺達の典型的な作業工程の中から生まれた曲で、細かくパートごとに出来上がっていって、決して一度にすべてが出来上がるような行程では無かった。一部が出来たら数ヶ月寝かせてまた作業をするという感じだった。当初、この曲のフックとなるボーカル・パートはもっとスローなチューンの為に作られてあったんだけど、ほかの曲が出来上がっていくうちに、この曲がどうあるべきかが明確になっていったんだ。ジェームスがここでも現れて、アルバムの完成間近にこの曲も出来上がったんだ。
以下part2へと続く。
メンバーによる新作『インヴェーダーズ・マスト・ダイ』全曲解説part.2は、3月12日に更新予定です。