ルー・リード、アンディ・ウォーホルの著書を参照した未発表曲が発見される。著作権の問題でリリースは困難?
2019.11.01 18:10
ルー・リードがアンディ・ウォーホルの著書を参照して録音した未発表音源12曲が発見されたそうだ。
「The New York Times」のニュースを報じた「Ultimate Classic Rock」によると、これらの未発表曲は、アンディ・ウォーホル美術館のアーカイブに保管されていた1975年のカセットテープの中から発見されたとのことだ。
カセットテープのA面には、1975年に行われたルーのライブ音源が収録されており、B面には「The Philosophy Songs (From A to B and Back)」と記され、未発表の楽曲が12曲も収められていたという。
これらの未発表曲は、ルーがウォーホルの著書『The Philosophy of Andy Warhol (From A to B and Back Again)』(邦題:ぼくの哲学)を参照して書かれたものだそうだ。
そのうちの1曲は“So What?”というフレーズのバリエーションを模索し、他2曲はドラァグクイーンについて書かれ、さらに1曲は名声とセックス、そしてアートをトピックとして扱っているとのこと。
テープを発見した米コーネル大学のJudith Peraino教授は、「彼(ルー)は自分のアパートで、(未発表曲を)ボーカルとアコースティック・ギターのみで裸のマイクを使って録音したようです」とコメントしている。
現時点で未発表曲は専門の研究者のみがアクセス可能だそうで、ウォーホルの遺産管理団体とレコード・レーベル間で浮上するであろう著作権問題などを考慮すると、今後公式リリースは難しいのではないかとも報じられている。
なお、絶版となっていたルー・リードの詞集『I'll Be Your Mirror: Collected Lyrics』がリイシューされ、出版社「Faber & Faber」より現地時間11月7日にリリースされる予定だ。