同曲は、映画に寄り添って書き下ろされたという楽曲。映画の予告編も公開されており、楽曲の一部を聴くことができる。
映画『さくら』は、累計55万部を突破した直木賞作家・西加奈子の同名小説が原作となり、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族、そして彼らにとって大切なひとたちが登場する物語。監督は『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』などを手掛けた矢崎仁司が担当し、北村匠海、小松菜奈、吉沢亮が兄弟妹を演じる。また、3人の母を寺島しのぶ、父を永瀬正敏が演じ、彼らと出会う女性キャラクター役を小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純が務める。
【東京事変 コメント】
この度は我々の大好きな人が書いた小説の映画化にあたり、
主題歌をご注文くださり、ほんとうにありがとうございます。
小松菜奈氏ら適切な配役をはじめ、終始大胆且つ繊細な傑作。
ハイティーン期間限定のあの、痛くて痒くて堪らないきぶんを
思い出し、久し振りに孤独に咽びながらしかし皆で力を合わせ
ながら、映画へ寄り添うべく精一杯務めました。子供と大人の
間の宙ぶらりんを自覚すればこそ振り絞りたいと焦り、未熟な
汗と涙を撒き散らす。お若いかたがたのそんなご様子を垣間見
るたび一緒に胸震わせてしまうのは、自分もその荒波を必死で
泳いだ者の内の一人だからだと改めて気付かされるのでした。
そして昨今、悪送球見舞われ続ける人類。各々何かと覚束ない
いまだからこそ本作を多くのかたがたと分かち合いたいです。
どんなときも愛を込めて。東京事変2O2O。
【矢崎仁司監督 コメント】
小説を映画にする時、一番大切にするのは読後感です。何度も泣いたし、いっぱい笑った、そして元気をもらったこの家族を描きたいと思った。素晴らしい俳優たちとサクラを演じた犬のチエちゃんとの奇跡的な出逢いで生まれた映画です。試写室ですすり泣く声を聞いたのも初めてですが、何より嬉しかったのは、涙より笑い声が起こったことです。「生」を描くには分母に「死」があり、「哀しみ」を描くには分母に「笑い」が必要です。きっと、この家族との出会いが、今の長いトンネルの先の一筋の光になってくれると信じています。最後に届けられた東京事変の主題歌“青のID”は、今だからこそ、世界に愛を叫ぶ、新しい喜劇の産声のように聞こえました。この家族に会いに来て欲しい。きっと元気になるから。
●作品情報
映画『さくら』
11月13日(金)全国公開
出演:北村匠海、小松菜奈、吉沢亮、
小林由依(欅坂46)、水谷果穂、山谷花純、加藤雅也、趙珉和、
寺島しのぶ、永瀬正敏
原作:西加奈子『さくら』(小学館刊)
監督:矢崎仁司 脚本:朝西真砂 音楽:アダム・ジョージ
主題歌:東京事変 “青のID”(EMI Records/ユニバーサル ミュージック)
製作:「さくら」製作委員会 製作幹事:松竹 制作プロダクション:FREBARI
配給:松竹 宣伝協力:CAMDEN 特別協賛:D O K U S O映画館 日本ネットワークサービス 日立物流
©西加奈子/小学館 ©2020「さくら」製作委員会 2020年/日本/カラー/16:9/DCP5.1ch/119分