その姿は、誠実なのか? 偽善なのか? ポジティブな変化を愚直に探し続けるThe 1975――時代のカオスを引き受けたマシューのカリスマ性が光る、最新インタビュー

その姿は、誠実なのか? 偽善なのか? ポジティブな変化を愚直に探し続けるThe 1975――時代のカオスを引き受けたマシューのカリスマ性が光る、最新インタビュー

「人々を危険に晒すつもりはないけど、ポップ・カルチャーにおいてデカい声を持っているなら、声を持たない人の味方になりたいって本気で思うんだ」


The 1975のマシュー・ヒーリーが、最新アルバム『仮定形に関する注釈』リリース直前に応じたインタビューをお届けする。理知的にして恐ろしくキャッチーな音楽性と、ステージ上での破滅的なほどにチャーミングな佇まい。彼の混沌とした、危うくも絶妙なバランス感覚が顕れた内容になっている。

優れたロック・アーティストは、大衆に愛情や共感を抱かせるばかりではなく、畏怖や脅威を抱かせる存在でもある。既存の価値観に揺さぶりをかけるからだが、マシューの場合はそれが例えば国会議員からの非難なり、ライブ中に身の危険を感じるほどのブーイングなりといった形で表出している。それらと対峙しながら、キャッチーな音楽と鋭い主張を仕立て上げるストレスはどれほどのものだろう。彼は育った環境と自らの意欲で培った理想を(時にはシニカルに)歌うだけだが、そこには反発が付き纏う。

ただひとつ言えるのは、彼がこの世界を簡略化していない、ということだ。SNSに蔓延る、陳腐な陰謀論に手を貸すこともない。混乱をありのままに受け止め、音楽へと落とし込む。彼はいつでも挑発的だが、信頼すべき一面が確かにある。(小池宏和)



The 1975のインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


その姿は、誠実なのか? 偽善なのか? ポジティブな変化を愚直に探し続けるThe 1975――時代のカオスを引き受けたマシューのカリスマ性が光る、最新インタビュー - 『rockin'on』2021年2月号『rockin'on』2021年2月号
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