アリス・クーパーが、初のドラッグ体験はジミ・ヘンドリックスに誘われたからだったと明かしている。
「Blabbermouth」によると、ポッドキャスト番組『The SDR Show』に出演したアリスがドラッグ初体験について質問され、ジミとの想い出を振り返った。
「俺にとってはマリファナが初めてのドラッグで、ジミ・ヘンドリックスと一緒にやったんだ。ジミのライブを観に行って、その後は手持ち無沙汰だったから、彼に会いに行った。その頃の俺たちはちっぽけなハイスクール・バンドだったけどね、彼らに『おい、ホテルの部屋に来いよ』って誘われたのさ。
それで俺たちが彼のベッドに腰を下ろしてたら、ジミが『ほらよ』ってマリファナを手渡してくれたんだ。俺は『オーケー』と受け取ると、ジミーがベッドに25セントを入れてさ。バイブレーター式のベッドだったんだよ。8人ぐらいがベッドに乗っかると、ジミが『俺たちは宇宙船に乗ってるぞ』ってはしゃいでさ、俺は『そうさ、イケてるぜ』って答えたんだ」
続けてアリスは、「最悪のドラッグ体験」についても明かしている。
「それはデトロイトでのことで、やったのはクリスタルTHCだったと思う。朝の4時ぐらいだったかな。俺は意識を取り戻したんだけど、ジム・ジョーンズ(人民寺院の教祖)の事件(900人を超える信者が集団自殺した事件)みたいにひどい気分だと思った。
で、起き上がって、外は−6度より寒かったことを覚えてる。目を覚ますためにシャツだけ着て外へ出て、そのあと戻ったらみんなが起き始めた。奇妙だったよ。まるでフェデリコ・フェリーニの映画みたいでさ。すごく変な感じで、俺は全員死んで、生き残ったのは自分だけだと思い込んでたんだ」
なお、アリスは1983年に肝硬変と診断されて以来ドラッグを止め、シラフの状態を保ち続けているそうだ。
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