ブラック・ミディ、衝撃のデビュー・アルバムから2年――圧巻のボルテージを誇る新作『カヴァルケイド』、5月28日リリース!

ブラック・ミディ、衝撃のデビュー・アルバムから2年――圧巻のボルテージを誇る新作『カヴァルケイド』、5月28日リリース!

2021年もますますの活況を呈する英国のインディペンデントなロック・シーン。とりわけブラック・カントリー・ニュー・ロードやスクイッド、ドライ・クリーニングといった新人バンドの躍進には目を見張るものがあるが、そうしたなか待望のリリースとなるのが本作、ブラック・ミディのニュー・アルバム『カヴァルケイド』だろう。

衝撃のデビュー・アルバム『シュラゲンハイム』から2年。本作は、先だってリリースされたシェイムやゴート・ガールの2作目と共に、サウス・ロンドンを起点とした目下のムーブメントが早くも次のフェーズを迎えたことを告げるメルクマールとなるに違いない。

80年代のキング・クリムゾンがストラヴィンスキーの『春の祭典』を演奏したような先行曲“JohnL”は、あくまでイントロダクションに過ぎない。スワンズとマグマが合体したような大爆発を迎える“Chondromalacia Patella”や、スローコア風の静謐なテクスチャーをたたえた“Diamond Stuff”。さらにドン・キャバレロスティーリー・ダンのセッションを想像させる“Slow”から、甘い歌声のボッサ・ナンバー“Marlene Dietrich”まで、前作を凌ぐ破壊力と表現性を備えたサウンドが並ぶ。

本作では、従来のジャム・セッションによる曲作りを封印し、メンバーが個々に制作した素材を持ち寄りスタジオで練り上げる「ソング・オリエンテッド」なアプローチを選択。しかし、それでいて彼らの本領である多様でエクレクティックな音楽性は失われることなく、そのエネルギーや独創性を構造化されたコンポジションに落とし込むことで、楽曲全体の洗練度を押し上げることに見事成功している。

精神衛生のケアを理由にマット(Vo/G)が一時離脱したのを受け、ツアーでサポートを務めたサックス奏者&キーボード奏者が制作に参加。さらに、チェロやグランド・ピアノ、ブズーキ、マルクソフォン、シンセサイザーなど多くの楽器が使われていることも特徴的だ。

ジョーディ(Vo/G)曰く「(目指したのは)できるだけドラマチックでエキサイティングな音楽を作ることだった」。その圧巻のボルテージを誇るサウンド・エクスペリエンスについて、次号掲載のインタビューで迫る! (天井潤之介)



ブラック・ミディの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


ブラック・ミディ、衝撃のデビュー・アルバムから2年――圧巻のボルテージを誇る新作『カヴァルケイド』、5月28日リリース! - 『rockin'on』2021年6月号『rockin'on』2021年6月号
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