【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/デイヴ・ロンバード

ロッキング・オン6月号では、「究極のギタリスト」を特集しています。そこでギタリスト特集とあわせて 、昨年の9月号に掲載したロッキング・オンが選ぶ「究極のロック・ドラマー」を43日にわたり、毎日1人ずつご紹介します。

「究極のロック・ドラマー」に選ばれたアーティストはこちら。

デイヴ・ロンバード(スレイヤー)

【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/デイヴ・ロンバード

速さ、重さ、タイトさとうねり。それらすべてを併せ持ったドラマーは誰かと問われれば、まず思い浮かぶのがデイヴ・ロンバードだ。スレイヤーの創設メンバーであり、その歴史のなかで三度の脱退を経ている彼。同バンドの音楽について語る際に“殺傷力”といった血なまぐさい言葉が用いられがちである理由のひとつは、彼の繰り出す人間離れした強烈なビートにあるといえる。その威力をいちばんリアルに体感できるのは1991年発表の2枚組ライブ・アルバム『ライヴ〜ディケイド・オブ・アグレッション』だろう。

現在55歳になっている彼は、古巣を離れてスイサイダル・テンデンシーズやミスフィッツをはじめとする複数の場での活動を並行させているが、同作で聴くことのできる20代半ば当時のプレイは凄絶としか言いようがない。筆者自身もそうなのだが「一度でいいから彼の鳴らすツー・バスの間に頭を突っ込んで聴いてみたい!」「いっそのことスラッシュ・メタル系の作品は全部彼が叩いてくれればいいのに!」などと感じたことのあるメタル愛好家は少なくないはずだ。

同時に、彼と何度か入れ替わるようにしながらスレイヤーを支えてきたポール・ボスタフの硬質で鋭利なドラミングにも素晴らしいものがあり、正確さという点においては彼のほうが上であるようにも思われるのだが、やはり凄味のあるグルーヴという意味においてはデイヴに軍配を上げたくなる。

キューバのハバナに生まれ、2歳でアメリカに移住している彼は、小学生当時からサンタナの曲に合わせてボンゴを叩いたり、学校のマーチング・バンドでドラムを担当したりしているうちにKISSでロックに目覚め、ビル・ワード、ミッチ・ミッチェル、ジンジャー・ベイカー、ジョン・ボーナムやキース・ムーンといった先達からの影響を受けながら腕を磨いてきた。

スレイヤーをはじめとする前述のバンド群以外に、自身が中心となって組んだグリップ・インク、かのマイク・パットンを首謀者とするファントマスなどでの活動歴もあり、実はオールマイティで適応性の高いプレイヤーであることも各作品により裏付けられているが、やはり何よりも特筆すべきはそのアグレッシブさだろう。しかしその激烈な演奏ぶりからは想像しにくいほど、穏やかで落ち着いた印象の人物だったりもする。(増田勇一)



ロッキング・オンが選ぶ「究極のロック・ギタリスト」特集掲載号は、現在好評発売中。ご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。


【43日間、連続公開!】ロッキング・オンが選ぶ究極のロック・ドラマー43選/デイヴ・ロンバード - 『rockin'on』2021年6月号『rockin'on』2021年6月号
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