コーチェラ・フェスティバルの最終日(4月19日)を締めくくったザ・キュアーの演奏は、終了予定時刻を過ぎ、演奏をやめるようにとの合図が出されても続けられた。
メイン・ステージのヘッドライナーを務めたザ・キュアーは、最新作『4:13ドリーム』からの曲で幕を切って落とした。
トレードマークのぼさぼさの黒髪の下から周囲を窺うロバート・スミスはバンドの調子を徐々に上げていき、その衰えることを知らないエネルギーを見せつけた。
初めのうち、彼らは暗く、重たいムードをかもし出していたが、後半では“イン・ビトウィーン・デイズ”、“ジャスト・ライク・ヘヴン”といったアップビートな曲に転じた。
夜が深まっても演奏をやめなかったため、“ボーイズ・ドント・クライ”の演奏中にバンドの機材から一度プラグが抜かれ、観客席の照明がつけられたが、スミスたちは強硬に演奏を続けた。
「あと1曲しか演奏できないんだとさ、くだらねえ」と、終了の合図を受けたスミスは言った。彼らが演奏を続けると、3時間に及ぶ演奏のプラグが抜かれる直前の最後の一音まで聴き取ろうと、残っていたオーディエンスのうちの何人かはステージに駆け寄った。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ザ・キュアー、コーチェラで終了合図を振り切って演奏
2009.04.21 21:33