オアシス解散後の悩める日々を吹っ切ったリアム・ギャラガーは、何を考え、どう生きてきたのか。ヨーコ・オノとの邂逅、マンチェスターへの不変の愛、兄ノエル――ソロ・デビューまでを赤裸々に明かすロング・インタビュー

オアシス解散後の悩める日々を吹っ切ったリアム・ギャラガーは、何を考え、どう生きてきたのか。ヨーコ・オノとの邂逅、マンチェスターへの不変の愛、兄ノエル――ソロ・デビューまでを赤裸々に明かすロング・インタビュー

「いい人生だよ、ロックンロールってのは。だけど全てをそこに注ぎ込まなきゃいけない。バンドやるってことは、いつだって何かを捨てなきゃならないし、コカインのラインは自分で引かなきゃ吸えない。ノエルがメッカの道に向かったんなら、俺はキース・ムーンの道をとった。俺はそれをすごく誇りに思う」


兄のベスト・アルバムが「オアシスのその後」のキャリアと人生をコンパイルしたものである一方で、弟の「その後」はどうだっただろうか。

このインタビューは、ビーディ・アイ解散からしばらく経ち、ソロ・アルバム『アズ・ユー・ワー』で復帰する直前のリアム・ギャラガーがその時の状況や心境を率直に語ったものだ。これを読むと、当時44歳のリアムにとってビーディ・アイ解散後のキャリアの空白期は、中年の危機とまでは言わなくとも、人生の転機に差し掛かった時だったのだとよくわかる。とくにソロになってからのリアムの作品群は、生まれながらのロックンローラーが年を重ねていくことの跡が刻まれているように思うが、まさにこの時が彼の人生の正念場だったのである。
 
それにしても、誰もが直截的な発言を躊躇う息苦しいソーシャル・メディア時代にあって、リアムの率直な物言いは清々しい。お馴染みのビートルズ愛からコールドプレイ、私生活、そしてオアシスの今後について、どこまでもオープンに語っている。それはリアムが「その後」ではなく、「今」を生きるロック・スターである証明でもある。(木津毅)



リアム・ギャラガーのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

オアシス解散後の悩める日々を吹っ切ったリアム・ギャラガーは、何を考え、どう生きてきたのか。ヨーコ・オノとの邂逅、マンチェスターへの不変の愛、兄ノエル――ソロ・デビューまでを赤裸々に明かすロング・インタビュー - 『rockin'on』2021年7月号『rockin'on』2021年7月号

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