「俺は15回のメンバー編成をすべてサバイブしてきた唯一の生き残りだからね(笑)。このまま死ぬまで突っ走ってやれって気持ちだよ」
黒く重たい雲がまとわり続けるようなコロナ禍の諸問題がさっぱり解消されない日々に、この人の底抜けにポジティブで確信に満ちた活動は求められているものかもしれない。
TOTOの著作権料を巡る故ジェフ・ポーカロ夫人らとの裁判など、鬱陶しい話題も多かったが、あれこれを払拭して昨年11月21日に一夜だけ行ったオンライン・ライブの模様をパックした『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ』、そのボーカルを務めたジョセフ(ジョー)・ウィリアムスの12年半ぶりのソロ作『デニズン・テナント』、そしていまやTOTOの守護神となったスティーヴ・ルカサーの8年ぶり、通算7枚目の『アイ・ファウンド・ザ・サン・アゲイン』の3作が同時発売と、ただでもテンションの高い男がこれ以上はないほどのところにまで駆け上がるのも当然だろう。
TOTO祭りの首謀者スティーヴの爆裂トークをお届けしよう。(大鷹俊一)
スティーヴ・ルカサーのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。