映画『軍艦少年』は、『ギャングキング』、『セブン☆スター』などを執筆した柳内大樹による青春漫画『軍艦少年』を実写化した作品で、気の荒い主人公・坂本海星役を劇団EXILEのメンバーである佐藤寛太が演じるほか、失意に沈む主人公の父・坂本玄海役を加藤雅也、海星の同級生・結役を山口まゆ、海星の友人・純役を濱田龍臣、玄海の幼馴染・野母崎巌役を赤井英和、海星の教師で玄海の同級生・泉役を清水美沙、海星の母で玄海の妻・坂本小百合役を大塚寧々が務める。『おっさんずラブ』、『あのときキスしておけば』などを手掛けたYuki Saitoが監督を担当し、『007 スカイフォール』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』などに登場した軍艦島を舞台に、世界文化遺産登録後初となる映画撮影を敢行したとのこと。
なお、楽曲“軍艦少年”のリリースの詳細については今後発表される予定。
【卓真 コメント】
過去に打ち勝つ。正義を貫く。どちらもその辺の自己啓発本に書いていそうな当たり前な表現だが果たして全てに於いてそれをやり遂げて人生を走り抜ける者が居るだろうか?私はそうは思わない。何故ならば過去の後悔を乗り越える力は後悔が生み出し、正義を貫く志しもまたそれに反する自らの過ちが生み出すのではないかと思うからだ。少なくとも私はそうでした。最初から真っ白の純白よりも、消しては描いて、また描いては消して後悔の跡が染み付いた灰色がかかったくたびれた白の方が美しい。過去を投影するには大き過ぎる軍艦島での日々とその姿が玄海親子に日々永遠と問いかける。自分の非力さに打ちひしがれ、過去に打ち勝てない苦しみと哀しみを知っている分だけその宿命とジレンマは増す。しかしその向こうにはそれよりも大きく深い生きる指針がある筈だと私は思う。本人にしか分からない苦しみであり、本人しかそれを乗り越えられないと知り、それでも「敢えて」首を突っ込む巌の存在。そっとしておく事だけが優しさでは無く、自分の性分に合った表現でズケズケ介入して目を覚そうとしてくれる巌という男。あんな友達が居たらいいなと思います。
●作品情報
『軍艦少年』
2021年12月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開
〈出演〉
佐藤寛太 加藤雅也
山口まゆ 濱田龍臣
柾木玲弥 一ノ瀬ワタル 花沢将人 髙橋里恩 武田一馬
赤井英和 清水美沙 / 大塚寧々
監督:Yuki Saito
脚本:眞武泰徳
劇中画:柳内大樹
原作:柳内大樹『軍艦少年』(講談社『ヤンマガKC』刊)
主題歌:卓真 “軍艦少年”(UNIVERSAL MUSIC)
企画・プロデュース:眞武泰徳
プロデューサー:小出由佳 河野正人
エグゼクティブプロデューサー:吉田正大 渡邊貴史
コープロデューサー:佐々木卓
撮影:Yohei Tateishi
照明:高井大樹
録音・整音:小林圭一
美術・装飾:岩本智弘
スタイリスト:岡田敦之 嶋崎槙人
ヘアメイク:花村枝美
アクション監督:鈴村正樹
音楽:戸田信子
編集:古川達馬
音響効果:松浦大樹
オンライン編集・カラリスト:宮下蔵
助監督:逢坂元
制作担当:日出嶋伸哉
スチール:井上塁
メイキング:八重樫風雅
協賛:エクシア・デジタル・アセット
制作プロダクション:エノン
制作協力:オフィスアッシュ
製作:『軍艦少年』製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2021年/日本/104分/シネマスコープ/5.1ch/PG12
©2021『軍艦少年』製作委員会
●主なラインナップ
・桑田佳祐
・平手友梨奈
・ONE OK ROCK
・TAKUYA∞(UVERworld)× 渋谷龍太(SUPER BEAVER)
・Official髭男dism
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