Chevonは2024年までの活動を、バンドの自己紹介の期間として「第一章」だと位置づけていた。そして、第一章と呼んでしまうのがあまりにもったいないほど、「Chevonがどういうバンドであるか」をライブシーンにしっかり刻みつけることに成功した。独自の世界観の楽曲、それをいろんな声色で表現し尽くすボーカル、ボーカルの個性に負けないくらい攻めまくる楽器隊、そして何よりそれらの魅力を一瞬でわからせるライブパフォーマンスは、よくフェスやイベントに足を運んでいる人たちには、もうすっかり浸透したと言っていいだろう。ここからはちゃんと身の丈に合ったうえでどんどん大きくなっていく。地に足をつけて着実に、もう大きく見せる必要はない
2025年、Chevonは次のフェーズに進む。いや、「第二章」はもう既に始まっている。香取慎吾やTOOBOE、東京スカパラダイスオーケストラとのコラボは、アーティスト側から見てもChevonの個性とポテンシャルが際立っていたからこそ実現したものだし、来るZeppワンマンツアーの表題曲“DUA・RHYTHM”では、「私はこういう人間でこういう音楽をやっています」という意思表示を超えて、リスナーに何を想ってほしいのか、リスナーとどういう関係でありたいのかというところにまで踏み込んでいる。
「第二章」でChevonが破格の飛躍を遂げることは現時点で約束されているようなものだが、それが確信へと変わるように、改めてこれまでの怒涛のコラボを振り返りつつ、新曲“DUA・RHYTHM”に込めた想いや「第二章」へと移行したバンドの自信に満ちた現在地を語ってもらった。
Chevonがこれからどこまで大きくなっていくのか。一瞬でもよそ見すると追いつけなくなるので、どうか目を離さずに。
インタビュー=有本早季 撮影=横山マサト
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年7月号より抜粋)
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