渋谷陽一の最後の単行本「メディアとしてのロックン・ロール 渋谷陽一評論集 1972-1996/1997-2025」が、6月9日(火)に上下巻同時発売される。
ロッキング・オン・グループの創業者であり、昨年7月に逝去した渋谷陽一。本作は、1972年に洋楽誌『rockin'on』を創刊して以来、音楽、映画、政治、美術など多岐にわたる分野で鋭い評論を展開してきた渋谷のテキストの中から厳選した280編をまとめたもの。音楽評論家やラジオDJ業はもちろん、後年は「ROCK IN JAPAN」などの音楽フェスのプロデューサーとしても活躍した渋谷陽一の、時代に対する鋭い視点を感じられる一冊となっている。
上下巻・1000ページに及ぶ本書には、あとがき対談として、渋谷とともにロック黎明期を駆け抜けた音楽評論家・大貫憲章氏と伊藤政則氏の対談を前後編にわたって掲載。また帯コメントには、渋谷と親交の深かったサザンオールスターズ・桑田佳祐氏からのコメントも掲載されている。
70年代初期から、多様化するロック・ミュージックを的確に魅力的に、且つ挑発的に言語化した人だった。
エンターテイメント業界の光と影、表と裏に、いつも冷静で優しい眼差しを向けていた。
あの甲高い声のトーン、挑みかかるような取材姿勢はいつも変わらない。
そして相手に敬意を払う姿勢も最後まで忘れなかった。
ロック・ミュージックを、幾つもの小さな曲がりくねった濁流から、世間という大河の流れへと導いた渋谷陽一さんは、
「大衆文化」と「人」をこよなく愛する音楽ジャーナリストであり、尊敬すべき最高の人物だった。
桑田佳祐
『メディアとしてのロックン・ロール 渋谷陽一評論集 1972-1996/1997-2025』は、渋谷の75歳の誕生日である2026年6月9日(火)発売。
●書誌情報
『メディアとしてのロックン・ロール 渋谷陽一評論集 1972-1996/1997-2025』
2026年6月9日(火)発売
著者:渋谷陽一
発行:ロッキング・オン
発売日:2026年6月9日(火)
価格:各巻2,200円(税込)
●収録内容(抜粋)
【上巻】
「メディアとしてのロックン・ロール1〜5」「何故ハード・ロックか?」「ジミー・ペイジへのささやかなシンパシー」「偉大なる他者としてのアメリカ」「ひとつも難解でない『2001年宇宙の旅』」「ヘヴィー・メタル・ブームはゴミじゃ!!」「音楽とは何か アバンギャルドミュージック試論」「ジョン・レノン事件に関する報道のほとんどはゴミじゃ」「スーパースターになっても殺されない法」「海には出た
けど泳げない」「クラッシュ批判に答えて」「産業ロックへの挑戦状」「デヴィッド・ボウイは本当に駄目になったのか」「僕は売れるポップ・ミュージックが大好きだ」「どうしてバンド・エイドとUSA・フォー・アフリカは駄目なのか」「ロッキング・オンの値上げと新雑誌の創刊について」「プリンスにとっての『YOU』と『U』」「半径5メートルのリアリティー -パブリック・エナミーの居る場所」「ロックは
どうして時代から逃れられないのか」「プロディジーの摩擦係数の高さはとても気持ちがいい」他、全95篇収録
【下巻】
「他者としてのストーンズ」「ロックはまだやるべき事はいくらでもある ナイン・インチ・ネイルズ『ザ・フラジャイル』が実現してみせた3つの奇跡」「レディオヘッド、お前はロックだ」「悲しみを怒りに変えるロック・ラディカリスト、エミネム」「夏が終わり、ロックは家に帰る グリーン・デイの傑作『アメリカン・イディオット』を読み解く」「正義が人を殺す時代を終わらせるために アンチ・ブッ
シュ・キャンペーンによってスプリングスティーンが獲得した真のリアルとは何か」「奇跡は起きたーー。12.10ロンドン、ツェッペリン再結成公演レポート」「追悼文 忌野清志郎/デヴィッド・ボウイ/中村哲/松村雄策/ジェフ・ベック/坂本龍一 他」「何故、手塚治虫はアトムが嫌いだったのか」「私たちは、原発を止めるには日本を変えなければならないと思っています。」「ロックフェス、やります」他、全195篇収録
本書籍は現在以下よりご予約可能です。
【上巻】
【下巻】