ピクシーズのフロントマン、ブラック・フランシスことフランク・ブラックが8月11日、ロサンゼルスの「ザ・ミント」で行われた小規模のソロ・ライブでピクシーズの楽曲を数曲アコースティック・バージョンで披露した。
フランクはギターとハーモニカのみを携えて満員の会場に登場。最初の曲でギターの弦が切れ、2曲目で歌詞を忘れるという波乱含みの出だしになった。
「こういうときはピクシーズの曲をやることにしてるんだ」とフランクは笑い、“カクタス”に入る。
その後は“ロサンゼルス”、“エンジェルズ・カム・トゥ・コンフォート・ユー”、“ヘッドエイク”などのファンに人気の高いソロ曲や、ピクシーズの“ホエア・イズ・マイ・マインド”、“ウェイブ・オブ・ミューティレイション”、“ガウジ・アウェイ”などが演奏された。
「あの曲のキム・ディールをやってみるかな」と言って始められたのは、ベースのキム・ディールのパートが歌われた“ヴェローリア”。
フランクは90分の演奏のあいだ観客と気さくに会話を交わし、ときおりグラスに赤ワインを注ぎ、ハーモニカを調整する。「今夜はやりたい曲を全部やるからな」と彼が言うと、オーディエンスは大歓声で応え、曲のタイトルを叫んでリクエストした。「アイ・ラヴ・ユー!」、「セイント・フランシス!」といった歓声も上がった。
「次はCシャープ・マイナーの曲。俺の好きなコードだ」と言って“ニムロッドの息子”が始められると、客席の興奮は最高潮に達した。
ライブ終了後、フランクはこれから近くのスタジオに行ってソロでのニュー・アルバムの最後の曲をレコーディングするところだとNME.COMに話した。アルバムのタイトルが『Non-Stop Erotik』になりそうだということも明らかになった。
この夜サポート・アクトを務めたのは、フランクから直々に指名されたロサンゼルスのバンド、メア・モータルズ(Mere Mortals)。ベースとドラム抜き(ベーシストは日本人女性Mimi Star)で行われた今回のライブでは、今後リリース予定のニュー・アルバムから“Sunspots”、“Telescopes”、“Little Lover Suicide”などが披露された。
ピクシーズは代表作『ドリトル』のリリース20周年を記念して、10月4日のロサンゼルス公演からアメリカ・ツアーを開始する予定。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ブラック・フランシス、ソロ・ライブでピクシーズの曲を披露
2009.08.14 14:00
