ジョン・レノンが“ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ”を作るインスピレーションになった女性が亡くなった。
その女性、ルーシー・ヴォッデンは9月22日、ロンドンのサービトンにある聖トーマス・ループス・トラスト・ホスピタルで自己免疫性疾患の全身性エリテマトーデスのため帰らぬ人となった。46歳だった。
ジョン・レノンの長男ジュリアン・レノンは、1966年に保育園の友達だったルーシーの絵を描き、家に持ち帰った。ジョンはそのダイアモンド型の目をした女の子の姿からインスピレーションを受け、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収められることになる“ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ”を書いた。だが1967年にアルバムがリリースされると、その幻惑的な歌詞とタイトルの頭文字から、この曲は多くのファンからLSDの歌として認知される。BBCはドラッグへの言及という理由でこの曲の放送を禁止した。
ルーシーが全身性エリテマトーデスに苦しんでいるという話をきいたジュリアン・レノンは以前、彼女に連絡を取って見舞いの言葉を述べている。その後、彼女が庭仕事に心の慰めを見出しているということを知り、ガーデン・センターの商品券を送ったという。
聖トーマス・ループス・トラスト・ホスピタルのキャンペーン・ディレクター、アンジー・デイヴィッドソンはルーシーへの哀悼の意を示している。
「ルイーズ・クート・ループス班の人たちはみなルーシーの死にひどくショックを受けています。彼女は素晴らしい支援者であり、本物のファイターでした。長いあいだ本当に勇敢に続けてきた闘いの最後に彼女が敗れてしまい、とても悲しいです」
病院によれば、ジュリアン・レノンと母親のシンシア・レノンはルーシーの死に「ショックを受け、悲しんでいる」という。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ザ・ビートルズの曲のモデルになった「ルーシー」が死去
2009.09.29 18:25