ピクシーズが11月4日、アメリカでの『ドリトル』ツアーの初日を迎えた。この夜のハリウッド・パラディウム公演では、1989年の代表作『ドリトル』からの曲のほか、数曲のB面曲が披露された。
スクリーンにルイス・ブニュエルとサルバトール・ダリによる映画『アンダルシアの犬』(1928年)からの映像が流れる中、背後からの照明でシルエットを浮かび上がらせながら登場した4人。まず“ベイリーズ・ウォーク”、“ウィアード・アット・マイ・スクール”などのB面曲を演奏し、続いて『ドリトル』の収録曲に入っていく。
目の無い赤ん坊の人形や黒光りするピストルなどの映像が映し出された“ディベイサー”や“テイム”でオーディエンスの熱気は最高潮に達する。この日フロントマンのフランク・ブラックはほとんど口をきかず、ベースのキム・ディールが主にMCを行った。
「明日も来る人いる?」と彼女がライブのクライマックスで会場に尋ねると、数人の観客が歓声を上げた。「(明日も)曲は同じだからね!」と釘をさすキム。
『ドリトル』の全曲を演奏し終えると、バンドは礼をして一度ステージ脇に下がり、すぐに再び現れて“ウェイブ・オブ・ミューティレイション”、そして“イントゥ・ザ・ホワイト”を披露する。
2度目のアンコールの前にはオーディエンスがほとんど10分間にわたって歓声を上げ、合唱した。ラストは“ホエア・イズ・マイ・マインド”。
ピクシーズはハリウッド・パラディウムで11月5日と6日にもライブを行い、その後アメリカ国内を回る。
セットリスト
1. Dancing The Manta Ray
2. Weird At My School
3. Bailey's Walk
4. Manta Ray
5. Debaser
6. Tame
7. Wave Of Mutilation
8. I Bleed
9. Here Comes Your Man
10. Dead
11. Monkey Gone To Heaven
12. Mr Grieves
13. Crackity Jones
14. La La Love You
15. No 13 Baby
16. There Goes My Gun
17. Hey
18. Silver
19. Gouge Away
20. Wave Of Mutilation (UK Surf)
21. Into The White
22. Isla De Encanta
23. Gigantic
24. Where Is My Mind?
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ピクシーズ 『ドリトル』USツアー開始
2009.11.07 18:00