ザ・クリブスがイギリス・サウスヨークシャー州のドンカスター・ドームで12月5日に行ったライブについて、彼らより先に演奏を行ったザ・スリッツへの観客の態度に怒りを覚え、一時は出演をキャンセルすることも考えたと語っている。
スリッツはこの日クリブスのスペシャル・ゲストとして出演したが、演奏中、一部のオーディエンスがステージに物を投げ込むという事態が起こった。
「彼女たちのセットの間、僕らの心は揺れていた」とクリブスのメンバーたちはNME.COMに話している。「ショウを取りやめるべきだろうか? いや、それでは奴らの勝ちを認め、奴らの行為がこの夜を支配したことになってしまう。だから僕らはプレイした」
「スリッツのセットに対するごく少数の人間たちの態度にはうんざりさせられたよ。せっかくの夜が台無しさ……コインやビールを投げ、馬鹿みたいに性差別的にふるまって自分たちの人間の小ささをひけらかす奴らのせいだよ」
この出来事が起こったとき、彼らは2007年にブリクストン・アカデミー(現O2アカデミー)でセックス・ピストルズのサポート・アクトを行ったときのことを思い出したという。
「僕らを一番悩ませたのは、観客のそういう態度が必ずしも音楽のせいじゃないってことなんだ」と彼らは言う。「それと、これは言っておきたいんだけど、スリッツはそういう奴らに困惑させられることも苛立つことも全くなかったよ。彼女たちは演奏を続けたし、他の出演者たち(ロス・キャンペシーノス!とスカイ・ラーキン)が結束感のある演奏を行ったことは、道徳的勝利だったというだけでなく、感動的ですらあった」
「僕らは世界中のファンたちに会ってきたし、クリブスのファンは望みうる限り最高の人たちだと思っている。一部のクズ野郎のせいで他のみんなも同罪にするほど僕らは愚かじゃない。ただヨークシャーが多くの人たちにひどい印象を与えたことにがっかりしているだけなんだ」
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
クリブス、オーディエンスの態度に憤慨
2009.12.09 21:15
