ゴリラズ、トム、ペイヴメント競演!コーチェラ・フェス最終日

ゴリラズ、トム、ペイヴメント競演!コーチェラ・フェス最終日

今年のコーチェラ・フェスは4月18日にゴリラズ、トム・ヨーク、そしてペイヴメントの10年ぶりのアメリカ公演となったライブとともに幕を閉じた。

ペイヴメントの出番はドラムのスティーヴ・ウェストに電話が入っていたため、しばし待たされることに。スティーヴがドラム・セットに落ち着くのを待っての開演となった。いったん始まってしまうと、伝説のロー・ファイ・バンドからの数々のヒット曲に彩られた70分のセットになって、“シェイディ・レイン”“レンジ・ライフ”“カット・ユア・ヘア”などの曲が演奏されていった。パーカッションのボブ・ナスタノヴィッチが途中、2日前に出演していたパブリック・イメージ・リミテッドに敬意を表する瞬間などもあった。

その一方で、セカンド・ステージではトム・ヨークのもうひとつのバンド、アトムズ・フォー・ピースが大勢詰め掛けた観客の前でライブを展開することになった。

セットは06年のソロ『ジ・イレイザー』の内容をすべて演奏する内容となったが、トムが“アトムズ・フォー・ピース”をペイヴメントに捧げる一幕や、さらにはレディオヘッドの“エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス”や、アコースティック・バージョンの“エアーバッグ”を披露する一幕もあった。

大トリを務めたのはゴリラズで、1曲ごとにビジョンにその曲用の映像が映し出されるソウルフルな内容のセットとなった。デーモン・アルバーンとほかのメンバーは水兵のコスチュームで登場し、ゲストとして元クラッシュのポール・シムノンとミック・ジョーンズが一緒に登場するという激レアな瞬間もあった。

ほかにもスペシャル・ゲストがゴリラズのステージには登場して“スタイロ”ではボビー・ウーマック、そしてアンコールの“フィール・グッド・インク”ではデ・ラ・ソウルがバンドとステージを分かち合った。

この日の早い時間の見物となったのがニュージャージー出身のヨ・ラ・テンゴと、ザ・ストロークスのジュリアン・カサブランカスのソロ・ステージ。特にジュリアンのセットはモハーベ・テントに膨大な観客を呼び込むことになった。

ジュリアンはライブの間中、コーチェラのことをずっと「チェリー」と言っていて、気温も30度を越す暑さなのに自作クリスマス・ソング“I Wish It Was Christmas Today”をセットに加えたりした。

また、19時には伝説のファンク・パイオニア、スライ・ストーンが登場する予定になっていたのだが、満杯になったゴビ・テントでは定刻を過ぎた時点でスライの出番の順延が発表され、ブーイングが巻き起こることに。スライは結局、23時に登場したが、サウンドの調整がうまくいかず、かなり乱暴なセットになった。数百名のオーディエンスがそのスライのライブを見届けた。

<ゴリラズ・セットリスト>
オーケストラル・イントロ
ウェルカム・トゥ・ザ・ワールド・オブ・ザ・プラスティック・ビーチ
3ラスト・リヴィング・ソウルズ
オー・グリーン・ワールド
オン・メランコリー・ヒル
キッズ・ウィズ・ガンズ
スタイロ
ラインストーン・アイズ
ブロークン
エンパイア・アンツ
ダーティ・ハリー
ホワイト・フラッグ
スーパーファスト・ジェリーフィッシュ
グリッター・フリーズ
エル・マニャーナ
クリント・イーストウッド

アンコール
フィール・グッド・インク
トゥ・ビンジ
クラウド・オブ・アンノウイング

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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