『ウォッチメン』の原作者がモグワイやマイク・パットンらとコラボ

『ウォッチメン』の原作者がモグワイやマイク・パットンらとコラボ - 『ウォッチメン』『ウォッチメン』

『ウォッチメン』や『V・フォー・ヴァンデッタ』などの名作コミックの原作者アラン・ムーアは現在、新しいマルチ・メディア・プロジェクトに取りかかっていて、『Unearthing』と命名したこのプロジェクトでアランは写真家のミッチ・ジェンキンズ、モグワイのスチュアート・ブレイスウェイト、フェイス・ノー・モアのマイク・パットンらとコラボレーションを続けているとか。

もともとコミックス原作者として自分の先輩格であるスティーヴ・ムーアについての伝記的な物語ともなっているこの作品の誕生のきっかけをアランはこうスピン誌に語っている。

「友人に今ロンドンから消えつつあるものについてなにか書いてくれというオファーがあって、その時に真っ先に思いついたのがスティーヴ・ムーアだったんだ。そもそもスティーヴは自分が生まれた家に今も住み続けているんだよ(現在61歳)。この現代社会でそんなことを経験している人なんてほとんどもういないんじゃないかとぼくは思うんだな。スティーヴは絶滅危惧種なんだね。そんなスティーヴの生活と人生はその外面も内面も非常に奇妙なものでもあるから、スティーヴの伝記を書いてみたいと思ったんだよ。それがこの作品の起源なんだよね」。

また、今回のマルチ・メディア・プロジェクトとして軌道に乗った経緯についてはこう説明している。「たまたま、友人のミッチ・ジェンキンズからなにか写真のインスピレーションとなるようなテキストなどはないかと持ちかけられた時に、ぼくは今回の『Unearthing』のひどい草稿を、それしかなかったから、渡したんだよ。ひょっとしたら、なにか閃くものもあるかもしれないということでね。そうしたら、それを読んだミッチは大触発されて、テキストとイメージをふんだんに使った大作をやりたいと言い始めたんだ」。

「そこへミッチがロスアンジェルスでレックス・レコードの人たちとこのプロジェクトの話をしているうちに、音楽も巻き込んだものへと話が膨らんで、マイク・パットンや、ゴッドフレッシュやナパーム・デスのジャスティン・ブロデリック、モグワイのスチュアート・ブレイスウェイトも巻き込んだプロジェクトになってきたんだよ。どんどん大きくなっていっていて、5年後にはミュージカルになっているのかもしれないよ」。

『Unearthing』は現時点ではレックス・レコードからオーディオ書籍としての刊行としてリリースが予定されている。
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